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生きる才覚
2024年、12月15日、12月師走も後半戦です。今朝は早く起きてしまって、ご飯を炊いて、洗濯をして過ごしていました。
ですが、朝はいつもいろいろ考えてしまい、シャレにならないことも考えるのですが、ご近所さんに迷惑にならないようにパソコンで音楽をかけています。
今朝は、料理研究家のムラヨシ マサユキさんが46歳と、若いのに心筋梗塞で亡くなったことがショックでした。きょうの料理をよく見るので、ムラヨシさんのレシピのシフォンケーキが焼けたらなと思っていました。きょうの料理の付録でついていた、ムラヨシさんのクリスマスプティングも作れたら良いなと思っていたところでとても残念です。ものすごく、手際よくお菓子を作っていた!絶対作りますね、シフォンケーキ!
もう亡くなってだいぶ経つのですが、ジョルジュ・ドンさんというバレエダンサーがいました。エイズで50歳になる前に亡くなりましたが、歌舞伎役者の坂東玉三郎さんとも共演していて、何か、坂東さんが写真集を出すのでコメントが欲しいと、友人だったのでしょう、ジョルジュ・ドンさんに頼んだら、自分はダンサーなので、踊ることしかできない、君を語るために踊るよと言われたそうです。ボレロという振り付けが一番有名ですが、モーリス・ベジャールという振付師の踊るために、故郷のアルゼンチンを出てベジャールさんのもとで踊っていた人です。私の年だと、ドンさんは、クロード・ルルーシュさんの映画「愛と哀しみのボレロ」でボレロを踊ったのだ有名でしょうが、日本でとても有名なダンサーで、ありがたいことに日本を好きでいてくださいました。禅寺のお坊さん?の名前を持っていたそうです。もうバレエもみなくなりましたが、どれくらいの人が覚えているのかなと思います。
昔、公演のあとで、私も移動していて、偶然、博多駅で移動の際にいらして、握手をしていただきました。握った手の強さは忘れません。
料理を作る人は、料理を作り続けて発信していくし、ドンさんのような芸術家は、自分のパフォーマンスをして、それが評価されるのを待たないといけません。美味しくなけらばならないし、何か人の心に響かないといけません。自分が自分だと表現しなければならないです。それは、死後かも知れません。
ですが、世に出るためには自分を見せる才覚もあったのかも知れません。
普通に生きる人間には、生きていく才覚がとても必要な時代になったのかなと思いました。芸術家と違って、評価を待っているわけにいきません。
弱肉強食の世界で、世の中は残念ながら、そう明るい世界ではないのです。
愛はお金と勘違いして、覚せい剤で殺される人もいる。
愛がないと、うじゃうじゃ変な人が寄ってくる。
わたしに才覚があるかは分かりませんが、それは料理本を見ないとおいしいものが作れないような人間で、そう取り立てて優れたものがあるほど才能がないのかな、と思います。
ただ、良い人も悪い人もいる世の中で、生きる力、生きていく才覚が必要なのだなと、思った朝でした。
強い人間になりたい、世の中を照らすような人間になりたい、才覚が欲しい。
ただ、
わたしは踊れないのだから。あるのは批評家精神だけです。
年末は胸にきますね。
ムラヨシ マサユキさんと、ドンさんをしのびつつ・・・年末だから忙しくなるだろうなと思います。
冬は寒いですね。冬の一コマでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。