読むにはハッピーエンド、書くにはバッドエンド
タイトル通り、好きな結末はハッピーエンドです。読後はやはりスッキリして、ハッピーな気分で締めたいですよね。胸に残る悲しみも作品を噛みしめることが出来て好きですが、やはりみんな笑顔で終わった方が気持ちが良いですよね。
僕は主人公に感情移入して読むので、悲しい結末だとこっちまで悲しくなってしまって嫌なんですよね。川上未映子さんの『ヘブン』とか面白かったですけど、ちょっと苦手です。あれがバッドエンドだったかも覚えていませんが読んでいて辛くなりました。
逆に大好きな伊坂幸太郎さんはハッピーエンドが多い印象です。『ラッシュライフ』『ガソリン生活』『オー!ファーザー』とか大好きな作品はこぞってハッピーな終わりです。ほっこりした気持ちになれて好きです。
あとは僕が好きなもので言うと、推理モノですね。このジャンルはハッピーエンド、バッドエンドといった分類があまりなされない印象ですが、最終的に事件は解決し、犯人は捕まり、探偵は満足するので、大概ハッピーエンドだと思います。そもそも推理モノは「犯人と探偵の結末が分かっている勝負」だと思って読んでいるので、それ以外のジャンルとは求めているものが違うかもしれません。
逆に書いていて楽しいのはバッドエンドです。自分より酷い境遇に陥らせることで自分を救済しているようにも感じます。非常に作家のエゴですが、しょうがないと割り切っています。
それに主人公と自分を同一化し、主人公を殺すことで、間接的な自殺にもなります。自分は殺せませんが主人公は殺せる、というのは手っ取り早いですよね。
僕もハッピーエンドを書いてみたいですが、「そもそもハッピーとはなんだ」とか面倒なことを考えてしまいます。もし主人公が死んでも幸福だったらそれはハッピーエンドではなかろうか、とか思います。
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