イン

好きなことを書きます。たまに短編小説を書いたりしてます。

イン

好きなことを書きます。たまに短編小説を書いたりしてます。

マガジン

  • 曲の感想等

    好きな曲の感想等書いていきます。

  • ネタバレあり感想

    自分の記事の内、感想を書いたものをまとめました。

最近の記事

自己批評の試み『爆弾』について

こちらを自己批評します。 「いじめ」というワードは、それが指す行為の残虐性もさることながら、その背景にある様々な感情も想起させるため、使いたくない単語です。 しかしそれを直接的に表現することで、各々の「いじめ」に当てはめてほしいと思います。特定の行為を書かないことによって多少は言葉の持つ威力を弱められたらなと思います。 きっかけ 僕の嫌いな人がいます。それは僕の好きな人を嫌な風に言う人です。その人は作中では「お前」のポジションです。 なぜこの作品を書き始めたのかさっぱり

    • 短編小説『爆弾』

      僕は言った。「あの子は良い子なんだ」 お前は言う。「昔いじめをしたようなやつは時間が経ったところで変わらない。元々根が腐ってるんだ。良い子なはずが無い」 「確かにそうだけど、本当は、根は良い子だと思うんだ。やったことは確かに良くは無いけど、それは家庭環境のせいでもあると思うんだ」 「例え家庭環境が悪くても、いじめをしない人はたくさんいるだろ。いじめの言い訳に周りの環境を持ってくるのは卑怯だぞ」 お前はまるで、僕までもあの子の一派のような扱いで、語気を強める。 確かにお前の言

      • 自己批評の試み『センターキューブ』について

        こちらの作品を自分で振り返ります。ぜひこちらを読んでから、本記事を読んでいただけると幸いです。 数か月前に書いた作品ですが、改めて読み返したら、我ながら文章が上手い箇所があり、驚きました。他人の作品を読んでいる感覚です。 冒頭の、「昼間は初夏の様相だが、斜陽と共に人々の足を潜り抜ける風が、変わりきっていない季節を思い出させる。」という一文が上手ですね。 きっかけ この作品を書いたきっかけは「他人に迷惑をかける、自殺というエゴと、そんなエゴに頼るしかない人」という思いが浮

        • 短編小説『センターキューブ』

          ◇◇◇◇◇◇ “こんな可愛い二十八歳見たことない” “てかキスシーンの相手の人うらやま あんな近くでケースケの毛穴見れるなんて”  SNSで次々と、好きなアイドルへの想いを語る。  昼間は初夏の様相だが、斜陽と共に人々の足を潜り抜ける風が、変わりきっていない季節を思い出させる。自販機の下すらも照らす程の角度で入り込む西日も、私の並ぶ列までは届いてこない。黄色い点字ブロックの内側で、大人しく私たちは並んでいる。電車を待ちながらも、指は忙しい。好きなアイドルへの愛をつらつらと重ね

        自己批評の試み『爆弾』について

        マガジン

        • 曲の感想等
          5本
        • ネタバレあり感想
          13本

        記事

          小説が書きたい!!

          小説が書きたいです。というか自分の考えを文字にしたいです。キーボードを触っていたい。仕事でもずっっと触っていますが、微妙につまらないです。そこに自分の考えが無ければ、面白くないですよね。 今週新しいパソコンが届くはずです。わくわく。 次は長編を書いてみようと思います。今まで僕が書いた作品で一番多いのは2万5千字です。次は4万を目指したいです。しかし内容よりも文字数で考えるのは愚の骨頂。そこそこ重厚な物語にして、自然と4万字の壁を乗り越えたいですね。 小説を書く一人の友人

          小説が書きたい!!

          筆が乗りに乗る

          社会人になって、6か月目に突入。土日がとてつもなく、重要なものになりました。そのおかげで、時間の無駄遣いをしなくなり、本当に好きなものに時間を割くことができます。 ここ3週間程度、週1で短編を完成させています。1000字~3000字程度なので、1日あれば書ける程度で、そこまで時間はかかりません。 日々生きている中でアイデアがどんどん生まれ、飽きないうちに形にしようとなると、短くても作品に起こすしか無いです。 僕は絵を描くことも好きなので、小説の表紙代わりになるような絵を、

          筆が乗りに乗る

          『今、この船に乗れ』感想

          =LOVE(イコラブ)の『今、この船に乗れ』の感想です。ファンからしたら今更感があると思いますが、僕はこの曲にすごく感動しました。 僕の好きな舞香ちゃんがいないので、最初は興味がありませんでしたが、何かの拍子に聴き、曲の虜になりました。 この曲は非常にポジティブな歌詞で、普段なら毛嫌いするような曲ですが、微かに暗さを表現する(そう捉えられる)詞があります。 僕はこの歌詞を「社会人として働くこと」と重ねて聴いていました。今は案件に入って新たな環境になり、活動の幅を広げること

          『今、この船に乗れ』感想

          虫歯になってしまった

          歯医者に行ったところ「親知らずが虫歯ですね~」と言われてしまいました。中学時以降虫歯とは無縁の生活を送っていたのに、ここになって虫歯と再会です。しかも場所は親知らず。生えてきたら9割方抜かれることでお馴染みの歯です。 小さな穴が開いているらしく、今日の定期健診で初めて存在を知りました。という事は定期検診が無かったら悪化してから気付いていたでしょう。やはり検診は大事ですね。 詰め物をしてもどうせ取れるだろうし、今は痛くないので放置です。今後の検診まで経過観察です。親知らずはやや

          虫歯になってしまった

          日記「ツァラトゥストラ購入」

          中央公論新社『ツァラトゥストラ』購入しました。岩波と原書を持っていますが、書き込みをしていないまっさらな状態で、上下巻と分かれていないものが欲しく、購入。 きっかけはニーチェ好きの友人と話したことと、繰り返す通勤に飽き飽きして熱い血を巡らせたいと思ったので。 この本は岩波とは異なり注釈が付いています。メリット、デメリットがありまして、メリットはわかりにくい文章が非常に読みやすくなっています。岩波版で悩みまくった箇所がすぐに答え合わせ出来ました。 それと同時にデメリットですが

          日記「ツァラトゥストラ購入」

          小説を読んでくれて感想までくれる

          先日同期何人かに僕の小説を読んでもらいました。 嬉しいことに感想までくれます。その中で嬉しかった言葉を抜粋します。要は自慢ですが、それぐらい嬉しかったのです。 「リアルで芸術的でグロテスク」 「世界の切り取り方や、その感性を表現する技術が素晴らしい」 「自分が見ないで隠してる、心の暗い部分をこじ開けられた気分」 僕の小説はお世辞にも明るいとは呼べない作風なので、他人に読んでもらう時は、いつもびくびくしています。 「変に心配されたらどうしよう」「接し方が変わってしまったら…

          小説を読んでくれて感想までくれる

          BOOKOFFにて6冊購入

          家の近所のBOOKOFFではBUMPが良く流れています。それもアルバム曲多めで。そんな場所へ、車を走らせました。車内でもBUMPを流します。 『たかが殺人じゃないか』辻真先 『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ 『死体について』野間宏 『名探偵外来 泌尿器科医の事件簿』似鳥鶏 『イニシエーション・ラブ』乾くるみ 『その可能性はすでに考えた』井上真偽 以上6冊を買いました。『死体について』は完全にタイトルで買いました。その他はミステリーで、名前を聞いたことがあった

          BOOKOFFにて6冊購入

          読むにはハッピーエンド、書くにはバッドエンド

          タイトル通り、好きな結末はハッピーエンドです。読後はやはりスッキリして、ハッピーな気分で締めたいですよね。胸に残る悲しみも作品を噛みしめることが出来て好きですが、やはりみんな笑顔で終わった方が気持ちが良いですよね。 僕は主人公に感情移入して読むので、悲しい結末だとこっちまで悲しくなってしまって嫌なんですよね。川上未映子さんの『ヘブン』とか面白かったですけど、ちょっと苦手です。あれがバッドエンドだったかも覚えていませんが読んでいて辛くなりました。 逆に大好きな伊坂幸太郎さんは

          読むにはハッピーエンド、書くにはバッドエンド

          「他界隈から」となぜ書くのか

          アイドルの楽曲のコメント欄で見受けられる「他界隈のアイドルオタクですが…」「○○(他アイドルのファンの名称)ですが…」といったコメント。 あれは何のために書いているんでしょうかね。 わざわざ書かなくても好きな気持ちや応援していることは伝わるのに。 僕の好きなロックバンドの動画でのコメント欄では他界隈からのコメントを見たことがありません。 バンドでは見たことがないのにアイドルではよく見る他界隈からのコメント。この差異に関して、幾つか理由はあげられます。 まずジャンル違い。

          「他界隈から」となぜ書くのか

          =LOVE『絶対アイドル辞めないで』感想

          =LOVEの新曲の感想を歌詞と共に、つらつらと書いています。 まずはじめにタイトルの字体から。「辞めないで」の右上がりの手書きフォントは、僕は好きではありません。紋切型で、手軽にエモさを演出しているようで。ですがそれは流行りものを嫌悪してる天邪鬼なだけかもしれません。とにかく他にもう少し良いフォントがあったのでは、とも思いますが、代替案も思いつきません。 続いて歌詞の感想を。 歌い出しからファンの心を掴んできます。むしろファンの気持を代弁しています。「アイドル」という職

          =LOVE『絶対アイドル辞めないで』感想

          久しぶりの小説執筆

          僕はこの前の4月から社会人になりまして、平日は仕事、休日はだらだら、という日々を過ごしています。大学時代と違うのは趣味に使える時間が圧倒的に短くなったこと。平日は寝るためと食べるために帰宅しますし、休日もなんやかんや仕事の調べ事をしたり、ダラダラとYouTubeを見たりしています。すると不思議なことに、絵を描いたり小説を書いたり、と趣味の時間が無くなっていました。もっともYouTubeの時間を趣味に使えれば良いのですが、趣味は少しエネルギーが必要になるので億劫でした。 しか

          久しぶりの小説執筆

          短編小説と近況報告

          「メッセージボトル」 同期、部下、上司ら十数名でのキャンプの帰り、高速道路。俺の隣では二つ上の杉原さんが運転している。後部座席には同期が一人、部下が二人乗っている。ナビには解散場所まで一時間半と表示されている。俺はガムを口に放り込み、眠気と戦う。杉原さんが運転してくれているのに、俺が寝たら会話相手がいなくなってしまう。後ろで熟睡する三人を羨望の眼差しで見ていると 「ちょっと、寄りたい所があるんだ」と杉原さん。 「良いですよ、サービスエリアですか?」 「いや、高速を降りるんだ

          短編小説と近況報告