「他界隈から」となぜ書くのか
アイドルの楽曲のコメント欄で見受けられる「他界隈のアイドルオタクですが…」「○○(他アイドルのファンの名称)ですが…」といったコメント。
あれは何のために書いているんでしょうかね。
わざわざ書かなくても好きな気持ちや応援していることは伝わるのに。
僕の好きなロックバンドの動画でのコメント欄では他界隈からのコメントを見たことがありません。
バンドでは見たことがないのにアイドルではよく見る他界隈からのコメント。この差異に関して、幾つか理由はあげられます。
まずジャンル違い。
ロックバンドとアイドルのファンの雰囲気が違うことはなんとなくわかっています。なので一口に比べられる話でないのは承知です。
次に見ているコメント量やいいね数。
そもそもバンドへのコメントを10個、アイドルへのコメントを100個見ていたら、それだけ他界隈のコメントが目に入る確率も後者の方が高いでしょう。
僕はどちらのコメントも均等に見ているつもりですが、感覚は主観に基づいているので定数的な根拠にはなりません。
またコメントのいいね数が多いほど上にあがってきて目に入るようになっていますから、バンドとアイドルのコメント欄に同量の他界隈からのコメントがあったところで、いいね数が違えば目に入る割合も違ってきます。
そもそも書く文化じゃないことも考えられます。
なので一概に「アイドルのコメント欄には他界隈からのコメントが多い」とは言えないですが、今回は「なぜ「他界隈から」とわざわざ言いたがるのか」について考えます(バンドとアイドルを比べたことに関してはただの行数の無駄遣いでした)。
推測
1、いいね稼ぎ
真っ先に思いついた理由はこれです。そのアイドルファンからしたら、他のグループを好きな人がわざわざ興味の薄いグループを聞きに来てくれて、しかもコメントまで残してくれる。そんなの嬉しいに決まっているでしょう。だからこそ称賛の意を込めて、いいねを押したくなります。
そこに付け込む他界隈はいいね稼ぎのためにわざわざ「他界隈から…」と書くのでしょう。
2.他界隈にも刺さる曲だったから
他のグループを応援している人にも心に残るような楽曲だったから、という理由も考えられます。贔屓目なしに、コメントしたくなるような良い曲だった、と言いたかった可能性もあります。
だとしても「他界隈から…」と書くことで上から目線に見えますけどね。まぁ実際上から目線でしょう。「自分らのお気に入りグループじゃなくても良い曲あるんですね」みたいな。
3.縄張り意識を考慮して
アイドルファンは怖い印象があります。そこにはファン同士の縄張り意識を感じます。ファンに名称を付けていることも良い例です。名前を付けることで帰属意識も高まり、よりアイドルへの想いが強くなります。
だからこそ傍から見たら入りづらい雰囲気もあると思います。他界隈ということを明示せずコメントを書いてしまえば、ファン歴の浅さから醸し出される知識不足を察知され、攻撃を受けるかもしれない。
そんなことを考えて他界隈から来たと書くことでコミュニティへの参入のハードルを下げている、のかもしれません。
結論
なんだかどうでもよくなってしまいました。別にどこから来たコメントだろうが寛容に受け止めれば良い話です。みんな、同じ光に集まった仲間です。
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