電車に乗ったら打掛をアウターとして着ている人がいた
もう1年ぐらい前のこと。
リサイクルで安く買ったのかな。あたたかそう。さぞ重かろうに。
さすがに引いた
きものをカジュアルに着る、和洋折衷、
大いに結構。
洋服ではできない色合わせや、柄と柄の組み合わせ。センスの見せどころ。
でもこれはやりすぎだ。
日本の民族衣装で最も格の高い花嫁衣装。これでいいのしら。
同様に黒留袖をカジュアルに着るというのも賛成できない。
アンティークの黒留袖には比翼がないものがある。それは、本襲(ほんがさね)と言って、中にもう一枚白いきものを着る。
タートルネックに黒留袖、サッシュベルトに編み上げブーツ、、、。
留袖は、本当に嬉しい、大切な時に着るきもの。
ハレとケを一緒にしてはいけない。
最近は、結婚式で新郎新婦のお母様だけが黒留で、あとの親族は色留、訪問着ということも少なくない。
お母様の中には、黒留はおばさんくさくて嫌だと言って、色留を着たいという方もおられました。
黒留の不人気は気になるところですが、私からしたら、最高、最強にカッコいいきものが黒留で、着たくても、いつでもホイホイ着れるきものではないということなんです。