着付けをもっともっとやりたいと初めて思った時のこと(花嫁着付けを学んで)
着付け教室のカリキュラムの中に、花嫁衣装があり、初めて花嫁衣装の着付けをした時、それほど興味を持てなかったことを覚えています。
その頃のわたしは、自分が綺麗に着れるようになることが大切だったのです。花嫁衣装の着付けは難しく、わたしにとって、現実的でなかった。
その後プロの着付師をめざして、本格的にお稽古を始めたころ、着付師の1級試験を目の前にして、毎日のように練習に励んでいました。
試験は下着をつけるところから補正も含めて、15分で振袖を着付けるというものでした。
とにかく、練習はめちゃくちゃしました。もう、飽きるほど練習しても、時間がなかなか縮まない。限られた時間の中で、いかに早く美しく着付けができるか、必死でした。正直言って苦しかった。
その頃、テスト対策の練習と並行して、花嫁衣装の着付けを学んでいました。実践に向けてのお稽古で、これがものすごく楽しかった。
最初、花嫁衣装は他の衣装とは全然違う、別のもののように思っていたのです。でも、やっているうちに、全ての着付けの集大成のように思えてきて、とにかく面白くてどんどん好きになった。
人は苦しい時、確実に、スキルは身についていると思います。そして楽しい時、喜んで仕事をする時、成果が上がるのだと思います。
和装で結婚式を挙げる方は少数派です。
結婚式は洋装でも、前撮りを和装で行う方は結構いらっしゃいます。幸せそうな新郎さま、新婦様を見ているとこちらまで幸せを分けていただいているようです。