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ギリシャのアポロン神殿の話

エーゲ海ツアーの途中で歴史建造物ツアー♪
と思って楽しみにいていたら
結構な廃墟感…と共に、圧倒的ジブリ感…

見たことある感じが物凄くしました
日本のアニメってスゴイ
来たのは初めてのはずなのですが…

写真はアポロン神殿…跡地?宝物庫?生贄の間?
敷地内に色々あって
どこがどこだったのか、定かではない💦

ただ、物凄く気が滅入る話を現地ガイドさんから
聞かされました。

このアポロン神殿、
神殿という位なので、勿論神官がいたり、
神託の巫女がいたりしたそうなんですが

その神託の巫女…扱われ方が酷いなって思いました。

名前の響きはとてもカッコよくて
ちょっと素敵だな~と思っていたんですが…

この巫女最初は若いお嬢さんが選ばれていたらしいのですが
途中から、40~50代の非の打ち所のない人生を送られたご婦人が
選ばれるようになったんだとか

そして、そして実際にさせられていた事は
火山性のガスを吸ってトランス状態になって
訳の分からない悲鳴を上げてのたうち回り
その悲鳴を神官が色々解釈(忖度)して
神託に仕立てていた…とか…


え?それ絶対、政治的策略とか陰謀とか入ってるでしょ?
そもそも、幸せな人生を過ごしていた人に何させてんの?
火山性のガスってそんなに何度も吸って平気でいられる物じゃないよ?

非の打ちどころのない人生を送ってきたような人なら
火山性のガスを吸っておかしくなっている状態の時よりも
普通の状態の時の方がよっぽどまともなアドバイス出来るでしょ?

演出の為?それとも、火山性のガスの噴き出す聖域にいる事で
本当に、何か浮かんできて、神託を授けてくれたりするんだろうか?
んな訳ないと思う、ガイドさんの話を鵜呑みにするなら
半狂乱になった巫女の声をきいた神官は政治的な解釈を交えて
どちらにも取れるような曖昧な表現に整えたものを
神託として授けていたという話……

え、何?…完全に人材の無駄使いでしょ…


神託の巫女のその後…がどうだったのかは語られてなかったけど
想像するだけで、胸が痛くなるし、きっとそんな事の為に
神託の巫女になったわけじゃないと思うのに…

という事で、楽しみにしていて、
何ならミステリアスで素敵✨と、思っていた
神託の巫女と、その周辺の政治事情に
何か似たような話どこかで聞いたことあるかも…
人って昔からあんまり変わってないのかも…と

楽しいはずだった遺跡探索で、何か物凄くシビアな現実に
引き戻されたような気がした出来事でした。

廃墟?遺跡?には岩の間にタンポポの花や
ひなげしの花が咲いていたり、白い蝶がヒラヒラしていて
ある種すごく幻想的で、松尾芭蕉の「平泉」が頭の中を駆け巡るという
不思議な時間を体験出来ました。

もしかしたら、私の勝手な思い込みや決めつけで、
神託の巫女を可哀そうな存在にしてしまっているのかもしれないし
実際には、尊敬と信頼を集めていた立場で
ちゃんとした志ある存在だったのかもしれないけれど
私は絶対なりたくない!そう思ってしまいました。

うん…その立場が回ってくる事もないけれど…。






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