シュールレアリスムにアブノーマルを生々しく書く

私の書く官能小説は基本的に
アブノーマル系が多いです。


というのもせっかくフィクションを書くのだからリアルを書くよりアンリアルを選んだわけです。

かと言って言葉に重みがなければ
エンタメでは無いです。



代表作の【くノ一淫乱の舞】は
ネオ時代小説な感じで書いてますが、
もう一つ【呪胎告痴】という官能ホラーも
やはりアブノーマルに落ち着いてます。(笑)


そういったアブノーマルシチュエーションは
どこから来るのかと言えば個人的には
シュールレアリスムから来てます。



日本でシュールレアリスムと
言えば澁澤龍彦ですね。


特に澁澤先生が翻訳したマルキ・ド・サドの
悪徳の栄え】は結構、官能小説における
根底の価値観としては意識しています。



というのも性の交えの時に
道徳が云々と言うのが邪魔なんですよね。


何せ性交に耽っている時に
あるのは愛欲であるわけでルールでは無い。



特に倫理に浸かり過ぎた大人程、
素直になれる数少ない場の一つは
性交です。


絶頂なんて一番頭がスパークリングして
苦悩が一瞬で吹き飛ぶ、究極の解放感でしょう。



ただ、私の小説は今のところリアルを
描く官能小説を書いてはいませんが。(笑)




リアルを書くのもいいかなとも思いましたが、
まだ、先にしようかなと思ってアブノーマルに
傾倒しているわけです。



まだ、若さを捨てきれず素直にも
なれていないのでしょうね。


そんなわけで一風変わった
アブノーマルシチュエーションが蔓延る
小説になっていたわけですが、

これが私にとっての幻想・シュールレアリスムと
言ったところですかね。


でもそんなシチュエーションよりも
もっと深く意識している事があります。


それが女の欲です。



これは次回書きます。

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