優しさは無限じゃない
ストレスをコップの水に例えるのをよく記事などで目にする。
コップの容量を超える水が注がれた場合溢れてしまう。当たり前のことだが、水をストレスに変換して例えられる。
水の場合は溢れて終わりだが、ストレスは溢れたら身体や精神に異常が出る。鬱や不眠、疲れがとれないなどなど。
上記の例えは優しさにも当てはまると思う。ストレスとは逆に人に優しくすればコップの水が減る。人に優しくされればコップの水は増える。と私は思っている。ただコップは相手1人に対して1個である。だからAさんへ優しくすれば水は減りAさんから優しくされれば水は増える。ただしBさんから優しくされてもAさん用のコップの水は増えず、Bさん用のコップの水が増えるという感じだ。大変分かりにくいと思うが雰囲気で感じて欲しい。
だから、Aさんにこちらが優しくしてもAさんから優しくされなかったらコップの水は尽きてしまう。そしてストレスのコップの水は増えていく。
なんてことを仕事中延々と考えていた。
私には今年から入った1つ下の後輩がいる。その子は我が強い。言い方は悪いが自分視点でしか動けない子でもある。他人の気持ちを考えたり察したり、周りの雰囲気を読むことが苦手なのだと思う。
だが私はそのこと話せば話すほど心がすり減っていく。
優しさのコップはそろそろ水が尽きてしまいそうなほど。いやもう、尽きているのかもしれない。毎日、存在に怯えながらイラついているから。
その子に優しくしてほしい訳では無い。言い方をもう少し柔らかくしてほしい、くらい。
というのも、お気に入りの元気なペンギンのLINEスタンプを送ったら
「絶妙に気持ち悪いですね」
ときたのだ。深く棘が刺さって抜けなくなった。今も流血中だ。好きで使っていたものが気持ち悪いと言われて喜ぶ人間がいるだろうか。てか絶妙ってなによ。なにが絶妙だったんだよ。泣くぞ。せめてキモカワにしてほしかった。そしたら数分で血液凝固完了してたよ。
その子に対しての印象が今マイナス氷点下だからなんとかプラスの温度になるといいなとか他人事のように思いながら、優しさのコップに水が注がれることを期待している。
今の胸の痛みは多分コップ自体にヤスリかけられているんでしょう。