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『龍が如く』桐生一馬に見る魅力的な人物作りについてのメモ。龍が如く極の第一章ストーリーのネタバレあり。(素人感想)

私は龍が如くが好き。でも、0~3と7,8しか知りません。はやく4から続きを知りたい。
知ったきっかけは推しが実況をしていた所から。プレイしたのは8だけ。自分でプレイしたくなって4から続きを見ずに我慢中。どこからプレイするかは自分の懐事情と相談中。でもまずは0をやりたい気持ち。極からでもいいけど、極の後は極2をやりたくなりそうだから、先に0をやってもいいなぁ。もしくは7外伝。あれもやりたい。

というわけで今回は龍が如くのキャラ作りを、自分の作品作りの参考にしてみたいと思う。まずは桐生編。ちなみに私はただの素人。テキトーぶっこいてる。その点ご注意を。

龍が如くの魅力ってなんだろう?
ふと考えたことがある。自分はなんで龍が如くが好きなんだろう。それはやっぱりキャラクターの良さじゃないかなと思う。シナリオの良さは勿論あって、それがあるから、物語の続きをプレイしたくなる意欲につながっている。けれど、それは一作品を通してのプレイ意欲に関することがほとんど。シリーズを通じてプレイしたくなるのは、やっぱりキャラの魅力だと思う。次回作でもあのキャラクターを見たいと思わせることが、シリーズ自体の人気を挙げている要因な気がするのだ。(当たり前のことと言えば、それはそう)

私は普段演劇の脚本を書いている。その中で普段よく意識しているのは結末の意味だ。その結末が登場人物たちにとってどんな意味を持つのか、また、どんな変化、成長があった末の結末なのかをよく意識している。それが人間性や人格の変化や成長を描きたいのであれば、魅力的なキャラクター作りは必要不可欠なのである。作品を見始めて、ある種初対面であるキャラクター達を、作品を通じていかに好きになってもらえるか、あるいはいかに嫌いになってもらえるかが肝心なのである。

桐生一馬について(よりネタバレ注意)
龍が如く6までの主人公桐生一馬。
桐生ちゃんの人物紹介いるかな?軽く説明しておこう。
桐生一馬は作品開始時点では極道。作品開始して間もなく、兄弟分の親殺しの罪をかぶる。性格は善人(極道にこの言い方はどうなのだろうか)らしく、困っている人を放っておくことができない。悪人に対してはほんとに容赦がない。無口で寡黙で、トラブルメイカー。極道としてのカリスマを持ち、物語の主人公としての心の強さと、人間らしさがよく混ざったキャラ。こんな感じ。

今回は『龍が如く極』のメインストーリー第一章の出来事と桐生ちゃんの行動や描写から、人物像の掘り下げ方を少し考えていく。

まずは、真島五郎との作中初対面。
真島の部下が桐生に喧嘩をふっかけたことに対し、真島がけじめをつけようとするシーン。桐生は真島の部下を許そうとするが、真島が部下をぼこぼこにするという流れである。いかにも極道らしい場面。
ここで初めて桐生の「筋を通す」という考え方が明かされる。なんやかんやで真島に喧嘩を売られても、桐生は筋が通らないと言い、一方的に殴られる。その姿は、桐生の不器用かつ極道の中では優しいという人物像を理解させる。
また、その後に真島がドスを突き付けるシーンでは桐生は動じず、桐生の心の強さが表現される。
それに対し真島は桐生に「無理をしているだけ」と言う。これも一種の正論である。それでも「筋を通す」という生き方を曲げないという桐生に対し、プレイヤーは頑固さ、不器用さ、懐の深さが理解できるのである。

ちなみに、この後真島は桐生の「筋が通っていたら喧嘩をする」という旨の発言を聞き、どうしたら本気で喧嘩してもらえるかの作戦会議をするために、急いで撤収する。ここで真島の狂っていながらも憎めない、自由なキャラクターという一面がより濃く伝わってくる。

この他にも、桐生は裏カジノの経営で堅気からイカサマをすることに対し気が進まないと言ったり、ある女性のためのプレゼント選びで困ったりなど、不器用な様子がよく見てとれる。
また、兄弟分の錦山や顔なじみの女性のためにいの一番に駆けつける人情の熱さや、組の幹部から極道として将来性を見込まれる極道としてのカリスマ性などが、ストーリーが展開していく中で丁寧に表現されている。

改めて見つめ直してみると、龍が如くのストーリーは本当に面白い。この他にも第一章の中には沢山の要素があり、極道らしい切り取りや戦闘チュートリアルなども抑えてある。というわけで、今回の教訓はこちら。

教訓:ストーリーを描きながらも、人物を描くことを忘れない!

ついついストーリー展開のための伏線や、状況説明に終始してしまいがちな起承転結の起だが、どんな場面でも人物像を描くことをおろそかにしてはいけない。私自身も、私の周囲の創作仲間でも、人物設定を細かく練っているが、それが作中に現れ切れていないなぁと思う事が多々ある。
場面場面のキャラクターの動きは、やはり丁寧に見直しをするべきだし、そのキャラクターの動きが映えるような場面設定を作るべき。一度作ったものを再構築することを恐れてはいけないのだと感じる。

桐生の魅力はまだまだこんなもんじゃない。あくまで初代リメイクの第一章を切り取って注視してみただけだ。しかも魅力的なキャラは桐生だけじゃない。気が向いたら、改めて見てみるのもよいだろう。

文章読みにくくてごめんね。あんまり人に読ませることを意識してないまま書いちゃった。それでもここまで読んでくれた人、ほんとうにありがとう。
それでは今回はこのへんで。ばいばい。

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