北欧旅行記2024.8 ⑦6日目 ストックホルム
8/10日曜日 ストックホルム中央駅から地下鉄でodenplan駅へ。SL社のアプリでシングルチケットを購入。チケットの使用開始ボタンをタップすると、時間のカウントダウンが始まり、75分以内なら地下鉄、トラム、フェリー何度でも乗れます。
地下鉄はいくつも路線があるけれど、改札を入った所やホームに路線図があるので、まず、路線番号と終着駅を確認。改札とホームにある、この後来る電車が表示される電光掲示板と照らし合わせて乗れば大丈夫。
地下鉄の駅によく貼ってあったのが、room for allと書いてある、女性二人がキスしてるポスター。多分、同性カップルにも部屋貸します、の広告だと思う。そういえば、ストックホルムでは何回か仲睦まじそうな男性同士カップルを見た。日本より、公にしやすいのでしょうね。
地下鉄はホームも車内も明るくて綺麗で、普通に市民が乗ってる感じ。注意は必要だけど、はらはらしなくていいのは助かります。
車内広告はなくてすっきり。日本だと広告いっぱい、車内にテレビまでありますね。なくていいかなと思う…。
スマホ見るのやめて目を休めようと思ってもテレビがあるとつい見てしまう。見なきゃ良いんだけど。
駅を出るとストックホルム市立図書館や大きな教会が見える。5分位歩いてcafe Pascalへ。日当たりの良い気持ちいい店内。おしゃれで駒沢公園あたりにありそうな感じ。カフェラテとミューズリーなどが乗ったヨーグルトを。ヨーグルトが2列あって、店員のお姉さんに、チアシードか『何とか』かどちらにする?と聞かれた気がしたんだけど、『何とか』がよく分からず、チアシードに頷いてみる。
ヨーグルトとたっぷりのチアシードが混ぜてあって、もったりお腹に溜まる。
店内は犬を連れた地元の方、西洋人の多分観光客のほか、日本人観光客も2組いた。本に載ってるからか日本人率高めです。朝なのでまだ空いてる。
ヘルシンキもストックホルムも、犬を連れてる人が多い。プードルとか、フレンチブルドッグとか…雑種!みたいな子はあまりいない。どの子もとても可愛くてしつけがよくされている。吠えたりはしゃいだり一切なし。おしっこやうんちしてるのも見ない。西欧では外でさせないと何かで読んだような。
日本の犬のしつけもこの方針になってほしい。これなら街中でもお店でも大丈夫ですね。
また地下鉄に乗って、ヒョートリエット広場の蚤の市へ。食器や置物、服、CDなど、十数店舗くらい出店していた。朝9時、広場にぎっしりって程ではなく、お客さんもちらほらくらい。昼にはもっと賑わうのかしら。ガイドブックには良い物を狙いたかったら朝一の7時頃に、とあったけれど、7時だと閑散としてるんじゃないかな。季節によっては、もっと熱いんだろうか?
ロールストランドやイッタラを揃えてるお店は一軒だけ。どうしても欲しいものはなかったのでさらりと見て周り、広場を後にする。
地下鉄でガムラスタンへ。ようやく観光している…。駅を出て細い通りを抜けると、細い石畳の両側に、古い高い建物が並ぶいかにもガムラスタン、な街並。開店前だったけれど、カフェやお土産物屋が沢山。しばらく歩くと王宮に出る。さらりと通り過ぎ(いいのか?)、大聖堂に面した広場へ。海が見える広々とした場所。今日も良い天気で、空がくっきり青い。日差しが眩しい。
さらにストール広場を通り過ぎて、栗の木のある一角へ。はっっ。角にクリスマスオーナメントのお店が!オーナメント、集めているのです。
10時の開店までお茶する事にして、under kastanjenへ。栗の木を眺めながらお茶する。ガムラスタンは島に建物ぎっしり、あまり緑がないけど、ここは和めます。お店は、まあ普通のカフェ。各国の観光客が入れ替わりやって来る。
10時になったので、オーナメントのお店、Tyger & Tidlosa Tingへ。狭い店内に、クリスマスグッズや葉書などのお土産がぎっしり。北欧らしい、藁を赤い系で結わえたオーナメントもありました。
目を付けていた、ショウウインドウのムーミンオーナメントを購入。手前に物がいっぱいあるのでお店のお姉さんが、椅子に乗って手を伸ばし、よいしょよいしょと取ってくれる。ムーミンはドイツ製。やはりクリスマスグッズの本家はドイツですね。
このお店のある通りにはアンティークショップが並んでました。
ガムラスタンでやる事はやった。港へ向かう。ユールゴーデン島行きのフェリーを待つ。改札はないので、スマホのチケットを係のお姉さんに見せてから並ぶ。結構な行列。
フェリーの尖頭は屋根がなく、屋根のある部分は窓沿いにベンチがある。ベンチに座っていると、それほど大きくない船にどんどん人が乗り込んできて、ぎゅうぎゅう。子供も多い。
隣には4〜5歳くらいのちびっ子3人が。金髪にぷっくりした白いほっぺで、まるで天使。パステル調のロンパースみたいなつなぎを着て、パパに貰ったバナナを食べている。可愛い…。
船は青い海を進む。水面がキラキラして眩しい。対岸も見える。綺麗…なのだけれど、島までのものの10分で軽く船酔いしてしまう。ヘルシンキからストックホルム、フェリーで移動も考えたけど、やはり飛行機にして良かった。
島に着くと、すぐに遊園地の入口があり、家族連れが吸い込まれていく。
私は歩いてすぐのトラムの駅へ。水色の、クラシックなトラムがやって来た。やった!
中も板張りで、おもちゃの電車みたいに可愛い。緑の中を走って気持ちいい。
乗る時に運転手さんにローゼンダール(王立の庭園)の方へ行きますか?と聞いていたので、最寄駅で声を掛けてくれた。
駅を出ると、もう大きな公園が始まっている。森の中の小道を歩いて行く。森の中の小道って…、入口から素敵過ぎませんか?空は真っ青、木の葉はキラキラ。しばらく歩くと、ローゼンダールトレードゴード(庭園内のカフェ)の看板が!植え込みが始まる。
さらに進むと、広々とした緑の畑や、ぶどう畑、オレンジピンク色の素敵な建物が見えてくる。天国ですか、ここは。この後、庭園を回りながら、『ここ、ほぼ天国』『ローゼンダール、天国と同義語』と何度も思う。
坂を登って温室へ。まずはランチ。既に結構人が並んでいる。テーブルにはサンドイッチやフムス、焼き菓子など色々。もう、ここからおしゃれ…。せっかくなので、ランチメニューから頼もう。
ガスパチョ気分ではないので、フェタチーズ&ガーデンハーブかチキン&ケールか…どちらもいまいちイメージできないけど、ガーデンハーブに惹かれるからチーズの方にしてみよう。一番上に書いてあるし、お勧めかも。飲み物は、瓶もの以外にはアップルジュースがあったので、アップルジュースを。
ブザーを渡されて、ブザーが鳴ったら、隣の温室の前方にあるテーブルに取りに行く。フードコート方式ですね。パンとオリーブオイルは自由に取る。煮出したハーブティーが4種類置かれていて、自由に飲める。
温室内のテーブルにつく。後から気づいたけど、ほぼ皆んな外の席で食べてます。温室は少し暑かったので、外がお勧め。
出てきたサラダは、大きなお皿にフェタチーズ盛り盛り。すごいボリューム。
私、ここでのランチに一番期待していた。葉っぱは新鮮だった。アップルジュースも、2種類飲んだハーブティもとても美味しかった。だけど、もりもりのフェタチーズが…塩っぱい。すごく塩っぱい。日本人の多くは塩っぱいと感じると思う。
このメニュー頼んでる人いっぱいいたし、皆んな大丈夫なんだろう…。完食できず。お腹もいっぱい。キャロットケーキも食べちゃおうかなと思っていたけど、そこまで行けず。
隣の温室に行ってみる。ガーデングッズのお店になっていて、もう、入った瞬間から目がハート。
あちこちに置かれた籠、ハーブなどの鉢植えの緑、窓辺やテーブルに並べられたガラスの一輪挿し、壁に掛かったドライフラワー…目に入って来るもの全てが素敵。もう、写真を撮る手が止まりません。これほどセンスの良いガーデンショップは他にないんじゃないか、と思う。
お店の店員さんは、ガーデン風のエプロンやTシャツ、健康的な雰囲気の素敵な女性二人で、植木に水をやったり土をいじったり。お店にぴったり。
近くに住んでいたら、植木鉢なども買いたいところだけど(なぜ、日本のガーデンショップはこういう素焼きのまさにこれ欲しい!な植木鉢が少ないのだろう?)、小さ目のアンティーク風アルミのじょうろを購入。これかわいいよね〜と店員さんに言われる。
興奮冷めやらぬまま、さらに隣のお店へ。ここは、ハーブティ、ジャム、ドライフルーツ、野菜、パン、キッチングッズなど。店内が自然な色合いでまたまた素敵。ハーブティ、ジャムの乗ったクッキー、木のヘラを購入。
興奮でぽーっとしたまま、温室を出る。昼過ぎになり、人が増えて来た。カフェには大行列。ローゼンダールは、観光客というより地元民が休日に憩いに来る所という感じ。トラムではなく、端の方にある駐車場から歩いて来る人が多い。
日曜日の今日、大賑わいです。
ランチを取る人たちで満席の、ガーデンテーブルと椅子が並ぶ所を抜けると、なんと林檎の木が沢山植った広い芝生。林檎はたわわに実をつけ、木陰には木のテーブルとベンチ。沢山の人がランチを食べたり、お話ししてのんびり。芝生には林檎が転がって、子供達が走ってます。もう…素敵にもほどがあります。
都心のすぐそばにこんなに気持ち良い場所があって、週末来られたら、ストレスも飛びますね。
木の下の木の椅子で一休み。空が青い。風が気持ち良い。あー…。
欲にまみれたこの旅行(笑)、あちこち好きな所を回れる一人の身軽さと高揚ばかり感じていましたが、芝生で初めて、誰かと来てたらもっと楽しいかもな、と思う。休日のローゼンタール、家族や友人などグループで来てる人が多い。
でも、また次の欲に向かって、忘れてしまう…。
しばらくぼんやりしてから、林檎の林を抜けて芝生の先の道へ。道が舗装されておらず土なのが、また良い感じ。庭園はどこまでも続き、道沿いには畑や花、草地、林…自転車で回っている人もいた。全部回るなら自転車が要りますね。本当に、どこまでもどこまでも…広がっているので、適当な所で折り返す。途中、綿毛の植物が沢山植った所があり、風に綿毛がふわふわ舞って、青空からのキラキラの光に照らされ、もう、天国状態。
庭園の入口の方へ戻る。看板とか、柵の設えとか、ショップバッグとか、いちいち全部センスが良過ぎるけれど、誰が運営してるのだろう?王立なので、土地は王家のものでしょうが。
庭園の入口付近に木の柵で区切られた、花の咲く畑が。看板を見ると、なんとっ!花摘みができる!!花摘み、憧れていたのです。
早速ガーデンショップに鋏を借りに行く。何人かの人達が、畑を巡りながらそれぞれに素敵な花束を作っている。皆さん個性が出てますね。畑は広く、コスモス、ガーベラ、ストック、ワレモコウなど色々な花が沢山。どれも生き生きと咲いている。グリーンも何種類も。う〜ん、どれにしようかな、もう、好きと思ったの一輪ずつ摘んで行こう。それでも、花が新鮮で、植えられているのがセンスの良い花ばかりなので、絵になってしまう。畑を巡ってあれこれ摘む。夢中。
ここは、この旅のハイライトでしたね。
片手に花束ができたら、ガーデンショップへ。
お会計。摘んだ量によって値段が違うみたい。1500円位だった。安い…!物価は高いけど花は安い。
紙に包んで、紙袋に入れてくれる。
こんなに嬉しいお土産はないですね。…ここで現実に戻る。ホテルの部屋に花瓶になるものないよね?コップも小さいし。洗面台に水張って入れる?いや、栓できないな。
いっか、ドライにして楽しめば。で、ホテルに帰ったら、早速、イッタラの紙袋に付いていた紐を結えて、テレビの端に引っかけた。暗めの部屋がそこだけ華やぎました。
空気が乾燥していたので、帰国前に無事ドライになり、成田空港の植物検疫で見てもらって、無事持ち帰れました(生花はだめです)。
花摘みを終えて気づいたら、4時間くらい庭園にいた。いつまでもいたいけど、そろそろ帰りましょう。
森の小道をトラムの駅まで歩いていると、風が吹いて、緑のでかいどんぐりが、目の前にコーンと落ちて来た。でかい。日本の1.5倍くらいある。かわいい。
どんぐり落ちてくるって…おとぎ話感。最後まで素敵な庭園でした。ありがとう。
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