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花と羊を求めて、神戸ひとり旅②
ゴールデンウィーク明け、神戸にひとり旅した記録の2日目です。
1日目はこちら。
2日目
摩耶ケーブルカー・ロープウェイ
前日に買っておいたパンで朝食を済ませ、ホテルをチェックアウト。
ホテルの目の前にある元町駅から、神戸三宮へ異動します。
たったひと駅の距離ですが、前日に購入した「六甲・まやレジャーきっぷ」には電車の切符もついているので、乗ったことのない電車に乗るのも楽しかろうと思いましたのでね。少しでも元を取ろうという貧乏性ではなく。
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三宮駅で市バスに乗り換えます。
三宮駅ターミナル前に摩耶ケーブル駅行の乗り場があり、看板が立っているのでかなり分かりやすいです。
早く着きすぎてベンチでボーっとしていたら、近くに空のキャリーバッグが放置されていたようで、市バスの職員さんと発見者のおじさんが来て「どうする?」と相談していました。
結局、近くの交番へ届けに行ったようですが、不審物でなくてよかった。問題になっているとニュースで見たことがあるけれど、放置キャリーとか本当にあるんですね。
やってきたバスに乗り込み、摩耶ケーブル駅へ。
こんな角度で坂をのぼるの!?と驚きつつ車窓から街並みを眺めていると、住宅街の中に突然ケーブルカーの駅が現れたので驚きました。
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閉まってる~!
ではなく、営業時間前なだけです。
ただ、摩耶ケーブルカーは数日前まで車体の故障で運行休止していたので、本当に営業しているか、ホームページやツイッター(X)で何度も確認しました。知らない場所で交通機関にトラブルがあるとドキドキしますね。
六甲山牧場へは、摩耶ケーブルカーのほかにも六甲ケーブルカーや六甲有馬ロープーウェイで行くことができます。こちらのほうは始発が早く運行数も多いようですが、私はホテルからの最短ルートを選びました。
しばらく待っていると、次々に乗車を待つひとがゲート前に集まってきました。
みなさん、トレッキングが目的のようで、帽子にリュックサック、登山靴という鉄壁のスタイル。日傘に薄手のパーカー姿の観光客は明らかに浮いています。
「そんな装備で?」みたいな目で見ないでほしい。私は登山ではなくファミリー向けの牧場に行くんです。ひとりですけど!
若干のいたたまれない時間を過ごし、ケーブルカーの営業時間になりました。
ゲートが開くと、切符売り場は待っていた人たちがすぐに行列を作ります。待機場はそこそこ広いのですが、連休や土日などは家族連れも増えて大変だろうなと思いました。
さいわいなことに、私が持っている「六甲・まやレジャーきっぷ」はケーブルカーとロープウェイの切符がメインといえる代物なので、当日券の売り場はスルーできます。改札の列の3人目に並び、無事一巡目で乗ることができました。前日の私、ありがとう。
このあと、臨時便が出るとアナウンスがありました。
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ケーブルカーは大きな揺れもなく、山の自然をすぐそばに見ながら登っていくのが楽しいです。
登りは進行方向に対して後ろ向きで進むので、通ってきた線路が見えるのですが、その風景はどこかノスタルジック。
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山上駅でロープーウェイに乗り換え、さらに登っていきます。
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車内(?)は結構ぎゅうぎゅうで、写真を撮ると、どうしてもおじさまの腕が……。
しかしこの日も天気が良く、絶好のロープーウェイ日和でした。
星の駅で下車すると、六甲山牧場まではシャトルバスが出ています。
レジャーきっぷで、このバスも乗り降りフリー。チケット系であたふたしなくていいというのは、ひとり旅ビギナーにとって本当に心強い。
六甲山牧場
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本日の目的地に到着です。
事前に調べたときには、レジャーきっぷで入場券の割引が受けられるとのことでしたが、今回はなぜか適用されず。代わりに羊のポストカードをもらいました。むしろこっちのほうが嬉しい。
バス停がある北入り口から入り、まずお出迎えしてくれるのは、迫力満点のランボルギーニ。
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そして、馬。
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来た来た! 羊!!
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羊は牧場内を自由に歩き回っていて、あちこちで出会えます。
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好きなだけ羊を愛でたら、南入り口にあるショップへ移動。
この旅の目的を手に入れに行きます。
それがこちら!
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可愛いでしょう?
六甲山牧場とフェリシモがコラボしたぬいぐるみで、ジッパーをおろすと毛皮が脱げる仕様。通販もできますが、耳に赤いタグがついているのは六甲山牧場でしか手に入りません。
ツイッター(X)で見かけて、あまりに可愛くて「ほしい!」と思ったのが、このひとり旅のきっかけです。
誰もいないテラスで心行くまでぬいぐるみの写真を撮りまくり、チーズシェイクも堪能し、カフェでお昼用のパンを買ったところで、そろそろ帰る時間に。すれ違う羊たちの背中を撫でながら、名残惜しく牧場を後にしました。
帰り道、予定していた時間の市バスが来ず新幹線までダッシュなんてこともありましたが、はじめて行く場所やはじめて見るものに、緊張したり癒されたりと感情が忙しい2日間を楽しみ尽くし、ひとり旅は無事に終わりました。
はじめてのひとり旅から一ヶ月、こうしてnotoを書きながら、すでに次はどこへ行こうかと旅行記を巡る日々です。