七月大歌舞伎(令和5年7月3日~28日 10,19日休演)
昼の部(11時開演)
菊宴月白浪 忠臣蔵後日譚
鶴屋南北作、三代市川猿之助四十八撰の内。
「市川猿之助両宙乗り相勤め申し候」とあるので、上手下手両方で宙乗りをやるのでしょうか。
それから「忠臣蔵後日譚」となっていますが、役名に「斧定九郎」とあり、それを猿之助がやります。「後日譚」とすると定九郎はもう死んでるんじゃ?
そして「白浪」とあります。白浪といえば盗賊もの。まあ定九郎が主人公なら白浪ものかもしれません。
よくわからないので、興味はありますね。
夜の部(16時開演)
神霊矢口渡
福内鬼外作。福内鬼外というのは平賀源内の戯作者としてのペンネームです。平賀源内は歌舞伎脚本を何本か書いていますが、現在上演されるのはこの「神霊矢口渡」ぐらいです。多分、戯作者としての実力はそんなになかったのではないかと想像しています。
神明恵和合取組 め組の喧嘩
有名な「め組の喧嘩」です。辰五郎を團十郎が務めます。大丈夫なの?
もし、これで立派に團十郎が務めたら、評価上がると思います。團十郎は見た目はいいから、決まればとても絵になると思います。周りを上手い人で固めてますから大丈夫かな・・・。
鎌倉八幡宮静の法楽舞
九世市川團十郎没後百二十年ということで、新歌舞伎十八番の内から。
河東節、常磐津、清元、竹本、長唄囃子と盛りだくさんの地方(じかた)。
團十郎が7役やります。そしてぼたんちゃんと新之助君が出ます。
ぼたんちゃんは立派にやると思います。舞踊家としての素質があると思っていますし、とにかく立派。
だけど、一応歌舞伎座で、大歌舞伎なんだから、ぼたんちゃんをあんまり使うのはどうかと思いますね。女性で歌舞伎に上がれるのは短い期間とは思いますけど、襲名公演に主役で出させただけで、特別扱いではないでしょうかね。多分團十郎の静御前より、ぼたんちゃんの町娘のほうが様になってると思います。
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