りう

歌舞伎好きです。 知り合いに行ったことがない人が多いので、予習出来たら行く気になるのではないかと思い、事前に発表されるチラシを元に、演目解説など出来たらと思います。 研究者ではないので、間違いがあったらそこはご容赦。

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歌舞伎好きです。 知り合いに行ったことがない人が多いので、予習出来たら行く気になるのではないかと思い、事前に発表されるチラシを元に、演目解説など出来たらと思います。 研究者ではないので、間違いがあったらそこはご容赦。

最近の記事

八月納涼歌舞伎(令和5年8月5日~27日 休演日14日、21日)

8月はいつものことですが、3部制になります。 【第一部】11時開演次郎長外伝 裸道中 どういったお話なのかは全然知りませんが、次郎長は彌十郎さんです。 勝五郎が獅童さん。そのほか、それぞれの女房が出てきますので、 二人の掛け合いになるのでしょう。 大江山酒呑童子 酒呑童子は大江山に住む鬼です。源頼光とその四天王によって退治されたとされています。 酒呑童子を勘九郎さん、頼光を扇雀さんがつとめます。 幸四郎さんは平井保昌をつとめますが、この人は頼光と同じぐらいの身分の人で

    • 六月、七月の演目は変更があるでしょう

      猿之助さんの事件 皆さんご存知の猿之助さんの事件。 もう事件と言っていいと思います。 ご自身が座頭を務めている明治座での公演中の事件でしたので、 六月、七月の歌舞伎座に復帰できるとは思えません。 まだ詳細はわかりませんし、猿之助さんが罪に問われるのかもわかりませんが、 六月、七月の歌舞伎座公演は演目変更もしくは代役を余儀なくされると思います。 團子くんはじめ、澤瀉屋の方々で代役を立てることも考えられなくはありませんが… 私のあくまで個人的な考えですが、右團次にお願いした

      • 七月大歌舞伎(令和5年7月3日~28日 10,19日休演)

        昼の部(11時開演)菊宴月白浪 忠臣蔵後日譚 鶴屋南北作、三代市川猿之助四十八撰の内。 「市川猿之助両宙乗り相勤め申し候」とあるので、上手下手両方で宙乗りをやるのでしょうか。 それから「忠臣蔵後日譚」となっていますが、役名に「斧定九郎」とあり、それを猿之助がやります。「後日譚」とすると定九郎はもう死んでるんじゃ? そして「白浪」とあります。白浪といえば盗賊もの。まあ定九郎が主人公なら白浪ものかもしれません。 よくわからないので、興味はありますね。 夜の部(16時開演)神霊

        • 六月大歌舞伎昼の部 演目変更

          4/21松竹から演目変更のお知らせが出ました。 「夕顔棚」→「扇獅子」 です。 左團次さんが出る予定でしたが、亡くなったので、変更ですね。 「扇獅子」は福助さんが出ることになっています。だいぶ動けるようになったのでしょうか。その他若手が周りを囲みます。

          六月大歌舞伎(令和5年6月3日~25日 休演日12日、19日)

          昼の部(午前11時開演)傾城反魂香(けいせいはんごんこう) 近松門左衛門作 三代猿之助四十八撰の内 「吃又」で知られる演目です。中車さんが又平で、猿之助さんが女房おとく。結構いい感じになるのではないでしょうか。 児雷也 河竹黙阿弥作 「児雷也」というと大きな蛙に乗って、印を結んでいる絵しか思い浮かびませんが、あまり上演されていないようですので、貴重かもしれません。 夕顔棚 川尻清譚作 「夕涼みを楽しむ仲睦まじい老夫婦を情感豊かに描いた清元の舞踊です。」と衛星劇場の解

          六月大歌舞伎(令和5年6月3日~25日 休演日12日、19日)

          團菊祭五月大歌舞伎(令和5年5月2日~27日 10日、17日休演日) 予習

          「團菊祭」とは 「團菊祭」とは、9世市川團十郎と5世尾上菊五郎をしのぶ歌舞伎興行のことをいいます。 昭和11年からだいたい4、5月をそれにあてているそうです。二人の当たり狂言を主に、幹部俳優が揃う華やかな舞台です。 【昼の部】 昼の部は11時開演です。 寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん) 曽我物の代表的作品。ただ「対面」とも言います。型の集大成みたいな一幕で、これができなければ歌舞伎役者じゃないと私は思います。 話は単純ですが、とにかくすべてが「型」でできているの

          團菊祭五月大歌舞伎(令和5年5月2日~27日 10日、17日休演日) 予習

          鳳凰祭四月大歌舞伎(令和5年4月2日~27日 休演日10日、17日)演目予習

          いよいよ2部制に戻りますね。 昼の部『新・陰陽師 滝夜叉姫』 夢枕獏さん原作の『陰陽師 瀧夜叉姫』を市川猿之助が脚本・演出。 これまでの『陰陽師』は映画版の野村萬斎さんのイメージがあまりにもピッタリすぎたので、ハードルが高そうですが、歌舞伎はいつもハードルを越えてくるので大丈夫でしょう。ちなみにTV版は今の松本幸四郎さんがやっていましたね。 蘆屋道満役が猿之助さんで、宙乗り、というのはもう想像がつきすぎる・・・。 若手のみで頑張るようですから、応援する気持ちがあれば、見に

          鳳凰祭四月大歌舞伎(令和5年4月2日~27日 休演日10日、17日)演目予習

          三月大歌舞伎(令和5年3月3日~26日 休演日 13日、20日)予習

          第一部『花の御所始末』 宇野信夫作・演出 斎藤雅文演出 シェイクスピアの戯曲「リチャード三世」に着想を得て“悪の華”を描いた異色作! とチラシに書かれてます。1974年初演、その後1983年にやって以来の上演。幸四郎家がやっている。3代にわたって、その時の幸四郎が演じることにでもなっているのかしら。今の幸四郎は「悪の華」は似合うと思いますので、いいと予想されます。 第二部『仮名手本忠臣蔵』十段目 天川屋義平内の場 あまり上演されない場面。文楽でもあまりかからないとのこ

          三月大歌舞伎(令和5年3月3日~26日 休演日 13日、20日)予習

          二月大歌舞伎第二部《船弁慶》歌詞

          『船弁慶』の長唄の歌詞を書いておきます。これを参考に二月の第二部をご覧ください。 〽今日思い立つ旅衣 今日思いたつ旅衣 帰洛を何時と定めん 「かように候う者は 西塔の傍に住まいする 武蔵坊弁慶にて候う さても我君判官殿は 頼朝の御代官として平家を亡ぼしたまい 御兄弟の御仲日月の如くに御座候うべきを 言いがいなき者の讒言により 御仲違はれ候うこと 返すがえすも口惜しき次第にて候う しかれども我君親兄の礼を重んじたまい ひとまず都を御開きあって 西国の方へ御下向あり 御身に過な

          二月大歌舞伎第二部《船弁慶》歌詞

          二月大歌舞伎(令和5年2月2日~25日 休演10日、20日 歌舞伎座)予習

          【第一部】 三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ) 通称「三人吉三」。河竹黙阿弥(1816~93)作。題名に「白浪」とあるので、盗賊ものだということは1月の記事でご説明した通り。 和尚吉三、お嬢吉三、お坊吉三の3人の「吉三」が出てきます。 お譲吉三の、 「月も朧に 白魚の 篝も霞む 春の空  冷てえ風に ほろ酔いの 心持ちよく うかうかと  浮かれ烏の ただ一羽 ねぐらへ帰る 川端で  竿の雫か 濡れ手で粟 思いがけなく 手に入(い)る百両  ほんに今夜は 節分

          二月大歌舞伎(令和5年2月2日~25日 休演10日、20日 歌舞伎座)予習

          二月大歌舞伎

          二月大歌舞伎の演目が発表になって、早く内容書かなくちゃと思ってるのですが、 師走だからか忙しくて、その暇がない。すみません。もう少し待ってくださいね。

          二月大歌舞伎

          「十六夜清心」の中で出てくる、清元《梅柳中宵月(十六夜)》詞章

          前回令和5年の歌舞伎座の演目紹介をしましたが、第三部の「十六夜清心」の中に出てくる清元の詞章を載せます。 恐らくセリフのところは役者が言うのだとは思います。 それと全体の上演時間の都合で抜いたりするところもあるかもしれません。 1月の歌舞伎座第三部に行こうと思っている方はご参考までに・・・。 清元《梅柳中宵月(十六夜)》詞章 〽朧夜に星の影さえ二つ三つ 四つか 五つか 鐘の音も もしや我身の追手かと、胸に時うつ思いにて 廓をぬけし十六夜が 落ちて行方も白魚の、船の篝に 網

          「十六夜清心」の中で出てくる、清元《梅柳中宵月(十六夜)》詞章

          壽 初春大歌舞伎(令和5年1月2日~27日 休演日10日、19日)予習

          【第一部】 卯春歌舞伎草紙(うどしのはるかぶきぞうし) 長唄囃子連中 とあるので、長唄の『歌舞伎草紙』の卯年バージョンの替え歌と思われます。『歌舞伎草紙』という曲自体も新しいもので、舞踊のために作られた曲です。出雲阿国(いずものおくに)たちが舞う姿を華やかに再現したもの。お正月らしく、めでたく、華やかな長唄舞踊です。 長唄は三味線音楽のジャンルのひとつで、舞台の後ろの方で演奏する姿を見せます。舞踊曲担当で、派手な演目が多いジャンルです。三味線も派手に弾けるようにできています

          壽 初春大歌舞伎(令和5年1月2日~27日 休演日10日、19日)予習

          歌舞伎演目紹介〜歌舞伎を見る予習として。初心者さん向け

          【はじめに】歌舞伎を見たことのないあなたへ 「歌舞伎を見たことがない」という友人のために、團十郎襲名は置いておいて、2023年1月の歌舞伎の演目解説のようなものを書きました。 どうせならこれを毎月続けていこうかなと。自分の勉強にもなるし。 新作や、襲名以外はだいたい2ヶ月前に演目が発表になるので、チラシを発見した時点で大体の演目解説は書けるかなと思います。 noteの使い方がわかってないので、色々不備もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

          歌舞伎演目紹介〜歌舞伎を見る予習として。初心者さん向け