カブトムシが教えてくれたこと
娘が子供園に通っていた頃、園からカブトムシをもらってきた事があります。
どうしたものかと思いつつとりあえず飼ってみました。
当の娘はカブトムシにまったく興味はなく、お世話するのは当然母(私)
「カブちゃん」と名付けてお世話をしていたのですが
だんだん愛着が湧いてくるもので、エサを食べている姿だったり、ツヤツヤの姿がかわいいとさえ思えてきて、俳優の相川翔さんのカブトムシ愛を多少共感できました。
いつものようにエサをあげようとしたある日、
カブちゃんがピクリとも動かなくなっていました。
見た目は生きているように見えるけど
でもいつものツヤがなく標本のような感じ
もしや…と思いましたが、
カブちゃんは天に召されてました。
昨日までは元気だったのに…
飼育方法がいけなかったのかなと思いネットで検索。
まず、飼う前に調べろよと思いますが
カブトムシの生体を調べてみたところ
カブトムシの一生
幼虫から成虫までのカブトムシの全体的な寿命は、1年程度です。
・幼虫期間は約7〜8ヵ月
・蛹期間は1〜2ヵ月
・成虫期間はわずか1〜2ヵ月
※カブトムシ=スイカのイメージがありますが、水分が多い果物は下痢をしてしまうため、与えない方が良いそうです。
!!!!!!!!
梨の水分量90%!!!
無知の恐ろしさッッ・・・。
カブちゃんごめんなさい。
一生のほとんどを土の中で過ごし
成虫となって外界へ出てわずか1〜2ヶ月の命…
カブトムシの一生はとても儚んだね。
カブちゃんは短い人生を閉じたのでした。
カブトムシが好きそうな木の根本に埋めてあげようと
土を掘りながら
成虫となってたった2ヶ月の命でなぜ生まれてきたのだろうと考えてみました。
土をホリホリ
と掘って間も無く
"子孫を残す為"だ
"子孫を残す為に生まれてきたんだ"と
小学生レベルの気づきを得たのです。
当たり前のことですが、"生"の尊さに気づかされたような感じですかね。
その当時はまだ20代の私
毎日に余裕がなく、とりあえず生活のために
仕事、家事、育児と機械的に生きていたように思います。
そんな中でハッとさせられ
カブちゃんの子孫を残せなかったのはかわいそうだったな。
貰ってきた時、自然に放してあげるべきだったな。
と思いつつ、カブちゃんとさよならしました。
子どもを喜ばせる為に配られたであろうカブトムシですが
逆に母が'生"を学んだ夏でした。
ありがとう
カブちゃん・:*+.
−END−
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