女性向け二次創作界隈においてTwitterはやるべきか否か問題

お久しぶりの投稿。
私は女性向け大手コンテンツの弱小文字書きです。本を出しても10冊も売れない、Twitterでの♡も同じ人から1桁分しか貰えない、そんなタイプの二次創作者です。

私は半年前このnoteを逃げ場として使ってました。界隈の人と上手くいかなく、毒マロまでぶち込まれ、Twitterで吐き出せないことを吐き出す用に作りました。
で、この半年間何も投稿してこなかったわけです。
普通なら(上手くいってるんだなぁ)となると思います。ですが、現実そうも行きません。

私はTwitterをやめました。色んな二次創作者が「Twitterはした方がいい」「Twitterないと見て貰えない」と言ってましたし、私もそうだと信じてました。が、結局のところこれも生存者バイアスなんだな、と思いました。

よく考えてみれば、支部にTwitterアカウントのない壁打ちで天井取ってる人もいますし、そうでなくても自分のペースで投稿してる人はいます。

じゃあ何故、Twitterをしたほうがいいのか。
シンプルです。交流した方が見て貰えるから。これに尽きます。
支部オンリーで見て貰おうとするとなかなか見て貰えない。上手くないとブクマはつかないので、実力至上主義の世界が待ってます。
下手くそな人間やまだ知名度のない人間はそこそこ知名度があったり上手い人に作品を紹介、つまりRTして貰うことで自分の存在を認知してもらう方がただ待ちながら投稿するよりずっと見て貰えるはずです。

しかし、これには必要なものが一つあります。正確には2つですが。
それは"コミュニケーション能力"、つまり上手い人に気に入られるような立ち振る舞いをすることが出来るかということです。私はこれが得意でなく、また好きでも無い人間でした。

男性向けはまた違うのかもしれません。そちらの世界のことは私は知らないので言及出来ませんが。
女性向け二次創作界隈はぶっちゃけこのコミュニケーションがメインと言っても過言でないくらい重要な位置を占めてます。
1回だけイベントに言ったことありますが、やはりコミュニケーションを取るのがメインのように感じました。
私のところに来たのは本を買うことを目的としたROM専のファンの方ばかりでしたので、淡々とお会計をして、それ以外の時間はぼーっと過ごしましたが、両隣のサークルさんはやはり「○○さんの作品好きです、応援してます!」とか「○○さんのところにも後で行きますね!」とかのやり取りをしてました。

Twitterも変わらず、お互いの作品を褒め合い、紹介し合い、キャッキャウフフと楽しそうにするのがよく目にする光景でした。
一方の私は私の世界を黙々と書き綴り、それを見せてはまた頭に湧いたものを書くことの繰り返しですので、コミュニケーションはあまり取らない方でした。

もちろん中にはTwitterでも壁打ちでひたすら萌えをぶちまけるだけのフォロー0アカウントも存在します。が、結局これもたくさんの方に気に入られる性癖と実力があってこそ成り立つものです。
が、私にはそんなもの存在しません。世界を甘く見ては行けません、簡単に事が上手くいくはずないのです。

そんなこんなで私はとりあえずもう半年粘りました。
が、先日ついに辞めようと決心しました。
疲れてしまったのです。

辞める、と言った際にずっと♡を押してくれてた創作者の1人が「貴方の呟きが楽しみでした」と言ってくれました。
以前にも書いたことあるのですが、私のことを見てくれてる人はどんなに少数であれいますし、応援してくれる人はいる。その存在を忘れてはいけない。
分かってたことです。でも、私はやっぱり耐えられなくなりました。

辞めるかどうかもめちゃくちゃ悩みましたし、何よりこんなに大切にしてくれる人との縁が薄くなってしまうのが勿体ないとも思いました。
でも、それ以上に周りからの見えない圧に潰れてしまいそうで怖くなりました。

Twitterというのは便利です。たくさんの声があり、上手く利用すれば支部で壁打ちするよりずっと多くのファンを獲得出来ますし、作品を共有できます。
ですが、周りの声に潰されたり、自分を見失ったりもしやすい道具でもあると思います。

Twitterで拡散してもらって見て貰う方法は女性向けでは主流だと思います。めちゃくちゃ上手い人や大手の人でもない限り、身内の作品を回して「これめっちゃいいよ!」と共有するのがごくごく当たり前に行われています。
しかし、ここでもうひとつの壁にぶち当たります。
必要なもの2つあると言いましたが、必要もの2つ目、それは好みです。流行り、ともいいます。

基本的にはコミュニケーション能力さえあれば余程人を選ぶものを書いてなければ回して貰えます。
しかし、やっぱりそれぞれの界隈で求められるものに違いは出ます。
人がよく死ぬコンテンツでしたらifストーリーのハピエンものだったり、シリアスな展開が続く作品でしたら頭を使わないで見れる甘々なSSだったり、やっぱり流行るものはあります。

私はちょっと壁のあるシリアスストーリーでしたり、SSでも甘さの中にほろ苦さが混じってるようなお話でしたりが好きでよく書いてました。
だがしかし、界隈での流行りは甘々SS。コンテンツのボリューム層が大人ということもあり、現実から離れられる夢みたいなお話の方がウケが良かったです。エロオンリーならもっとウケがいい。
実際、1回だけ書いたエロオンリー甘々SSだけ他の作品より支部でブクマついてます。

つまり、求めてくれる人がそもそも少なかったわけです。
それでも好きって言ってくれる人がどれほどありがたいことか。

よく二次創作する時に考えるやり方に「好きなものを書くか、流行りものを書くか」があります。
私みたいな好きな物を書けないとか苦痛!ありえない!って人間からするとなんじゃそりゃって考えですが、これは大事な考えになります。

いますよね、イナゴ作家。あれが何故生まれるかって言うとこの理屈に沿って考えればわかりやすいと思います。
流行りものには見てくれる人がたくさんいます。人のいない所で細々続けるよりたくさんの人に見て貰える環境の方がファンは付きやすいです。
しかし、好きな物と流行りが一致することなんてほとんどありません。つまり、どちらか選ぶことになります。

私の大好きな商業イラストレーターさんの言葉で忘れられないものがあります。
「原作と一緒なんて見たいと思わない。原作で見せてくれない表情をしてる方が見たいと思うだろ」
見てくれる人の視線に寄り添うのであれば、その人たちの見たいと思う"原作にはない表情"を生み出すべきです。

しかし、それが私のやりたいことなのか?という問いは二次創作ならでは起きる葛藤です。
この言葉を発した方はイラストレーター、つまり仕事として割り切って絵を書いてる人です。
仕事はお金を出してくれる人がいますから、その人の欲しいものを書くのが当たり前ですよね。なので、必然とこの考えに落ち着きます。

ですが、私は趣味として文字書きをしている。仕事をしている訳では無い。
常に求められるものと好きなものを天秤にかけて作品を生み出すことになります。
そこで出した私の結論は好きなものを書くなわけです。

話を戻しますが、「Twitterはした方がいい」という発言は以下の要件を満たす時以外は無理に縛られる必要な無いかなと私は思います。

・作品を作るだけではなく、交流したい
・自分の好きより他人に求められたい
・より多くのファンを獲得したい
・いずれは商業作家になりたい

なので、私はTwitterを辞めました。
もちろんこの先、Twitterを辞めたことにより以前より見て貰えなくなる可能性は十分あります。それでも、私の性格や運営の仕方にあってないように思ってましたし、ストレスになって書けなくなるのが一番ダメだと思ったので、すっぱり辞めました。

結局のところ、どの選択肢を取ろうが別の苦労を強いられるわけですし、その中で自分にあったもの、これなら耐えられるというものを選ぶしかないだろうなぁ、と思います。
好きなだけやり直せばいいと思います。私なんか「お前何回振り回すんだよ」って絶対思われてますし。

だって、初めはみんな初心者で自分に合ったやり方なんて分からないまま放り投げられるのですよ?
いきなり正解なんてできるはずもありません。何度やり直そうと着いてきてくれる人は着いてきてくれます。もちろん、振り回さないで済むならそれに越したことはないです。

昔ならイベントに出るしかなかったとか、自分のホームページ持つしかなかったとか縛りがありましたが、今の時代は選択肢が豊富にあります。Twitterや支部、イベントなど、作品を発表する場も多い上にやり方も壁打ちか交流かとなります。
全て上手く使える人が入れば、使えない人もいて当然だと私は思います。

自分に合ったやり方で快適な同人ライフを送れるといいですね!


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