30代不動産屋が汗だくで税理士試験を独学3年で官報合格する⑨法人税法
こんにちは。もじゃと申します。
今回は税理士試験3年目に受けた法人税法の合格までの道のりを記載したいと思います。
2年目に相続税法と固定資産税を受験し、残す税法科目は必須の法人税法か所得税法のどちらかでした。
私は資産税に特化した税理士になろうと決めていたため、当初から所得税法を選択するつもりでした。
試験明けの10月ごろに所得税法の個別計算問題集を買いましたが、例年の如く10月、11月はモチベーションが上がらず、結局テキストのほとんど手をつけることができませんでした。
ですが11月末の合格発表で相続税法と固定資産税の合格が確定し、ようやくエンジンがかかりました。
勤務先の代表に合格を報告し、次は所得税法を受ける旨を伝えたところ、所得税法ではなく法人税法を勧められました。
理由としては所得税の知識よりも法人税の知識のほうが使う頻度が多いことと、所得税法よりも法人税法のほうが若干易しめであるからとのことでした。
じっくり悩んでみますと答え、その後すぐに本屋に向かい、所得税法と法人税法のテキストを見比べてみました。
見比べた結果、法人税法はボリュームこそ凄まじかったものの、簿記論の税務バージョンみたいな感じだったので、たしかに取っ付きやすそうな印象を受けました。
あくまで個人的な感覚ですが、所得税法よりも法人税法のほうが合格しやすいだろうなと感じました。
本当は所得税法を受けて資産税の知識を強固なものにしたかったですが、官報合格するのが最優先でしたので、悩んだ末に法人税法を受けることにしました。
所得税法の勉強は税理士試験が全て終わった後に自主的に勉強しようと思います。
法人税法を受けると腹を括ったあとはようやく高いモチベーションでの勉強モードに入ることができました。
12月1月と計算問題を解きまくりましたが、2月3月の確定申告で勉強どころではなくなり、勉強時間があまり取れませんでした。
勉強したいのに時間が取れないというのは非常に辛かったですが、行き帰りの電車や食事中などのスキマ時間を全て理論暗記に充てました。
4月に入り多少業務が落ち着いたので、再度計算問題から解き直しましたが、2ヶ月空くとすっかり忘れており苦しかったですが、ようやく計算の解き方は多少身についてきた気がしました。
GW中は家族に無理を言い、休み中ずっと勉強させてもらいました。
ここの頑張りが大きかったです。
5月6月は決算業務に追われたため、なんとかスキマを見つけて勉強するようにしました。
そして7月は家族に土日も一日中勉強させてもらい、また7月後半から有休を取らせてもらえることができたので、完全に追い込みモードに入ることができました。
ただ法人税のあまりのボリュームの多さに計算も理論もいつまで経っても仕上がりませんでした。
昨年までの科目は多少なりとも本試験前日までにはある程度仕上がったという感覚がありましたが、法人税法の場合はこれで本番いつでもOKという感覚まで持っていくことができませんでした。
そして8月の本試験では空腹対策で朝に食べまくった結果、試験前にお腹を壊して遅刻しかけました。
なんとか間に合いましたが、本番中は逆に空腹に襲われ、集中力が高まらず、もう一個おにぎり食べておけばよかったと後悔しました。
そのため計算はそこまで難易度の高い問題はありませんでしたが、集中力が低く、72分と思ったより時間がかかりズルズルの手応えでした。
理論でようやく集中力が高まりましたが、残り時間もなく、きれいな文章を深く考えている暇がなかったので思いつくまま書き殴る戦法に変更しました。
理論は3問あり、
特定同族会社の留保金課税について
評価損の損金算入について
粉飾決算の更正の請求について問われました。
留保金課税と評価損は重要な論点と分かっていたので特に驚きはありませんでしたが、まさか粉飾決算が出てくると思いませんでした。
驚きましたがなぜか粉飾決算の論点はしっかり対策していたので、ここで差がつけれると思い腕が取れそうになるまで書きまくりました。
120分しっかり走り切ることができましたが、終了後はあまりに計算の手応えがなかったため、試験終了後の羽を伸ばすことを楽しみにしてましたが放心状態でその後に食べたご飯はなんの味もしませんでした。
自己採点したらボーダーにはギリギリ乗っていたので少し安心しましたがそれでも合格発表まで悶々とした日々が続きました。
税理士試験は試験から合格発表までが長すぎです笑
そして合格発表の日になり、手なんかは震えまくりで官報を開きました。
今年から官報に名前が載らなくなり受験番号が載るようになりました。
結果を見るのはものすごく怖かったですが、自分の受験番号が載ってました。
最初は信じられず受験票と官報を何回も見比べて本当に受かったのか?と実感が湧きませんでしたが、後日自宅に合格証書が届き、ようやく合格が実感でき、心の底からホッとしました。
もし落ちていたら正直もう一度法人税法を勉強しなおす気力はなかったので本当に良かったです。
勉強できる環境を作ってくれた家族と会社には感謝しかありません。
これからは仕事とプライベート両方が充実して面白い人生が送れるようにさらに研鑽を積んでいきたいと思います。
法人税法の独学での勉強方法や試験対策方法の詳細については別記事で紹介したいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。