算命学について(その10)十二天星①
算命学について(その10)
~十二天星(従星)①~
このシリーズでは算命学の基本の考え方、五行説や陰陽について解説してきます。
今回から~十二天星(従星)~について解説します。
「旺相休囚死」とは
十二天星は、人間がこの世に生をうけてから、年老いて死を迎え、
魂が肉体の器を離れるまでのエネルギーの盛衰を12の時代に分類し、心の強さを表現しています。
このエネルギーの強さを強さを測る基準となるのが、
「旺相休囚死」(おう・そう・きゅう・しゅう・し)という考え方です。
この旺相休囚死とは、地球上の自然法則によって、
四季における五行エネルギーをとらえたものです。
「旺」:空間が最も強くなるとき(有意識)
「相」:「旺」の一方手前で勢いよく強くなっていくとき(有意識)
「休」:「旺」の時期を経て、次第に力が衰えるところ(有意識)
「囚」:これから生まれて強くなろうとするとき(無意識)
「死」:最も弱くなるとき(無意識)
身強と身弱とは
エネルギーの強さを人が生まれてから肉体から魂が解放されるまでのに例えています。
「旺」である天南星、天禄星、天将星は「身強」といいます。
人生の中で壮年期から老年手前の気力、体力が十分な時期を表しています。
それ以外の「相」「休」「囚」「死」は「身弱」といいます。
身強がよくて身弱がダメではありません。
何度もいいますが、算命学は「良い悪い」をみる学問ではないということです。
身強の方は、自分で人生を切り開く「力」を備えています。
少しの苦労ではへこたれることはありません。
しかし、自分でなんでもやろうとする(多少強引でも)ことで、
周りからは「傲慢」に見える場合もあります。
身弱の方は、自分でことを興すにはすこしエネルギーが小さいです。
人生は長距離走と同じです。
気持ちや体力がバランスが必要であるため、物事を自分の力で進めるにはすこし難があります。
しかし、自分一人では難しいとわかっているからこそ、できる人の力を借り、
自分の目標や目的を達成できるような人が多いです。
陽占に配置される十二天星
陽占では、十二天星が配置されている場所によって、
自分の人生の特性を読み解くことができます。
・東方にある星
親元を離れるまでの自分
・中央にある星
親元を離れてから青年期、壮年期の自分
・西方にある星
晩年期の自分
これらの十二天星と一緒の方角にある十大主星の組合せで十大主星の強さを読み解くことができます。
次回は十二天星の詳細について一つ一つ解説します。
お楽しみ!