算命学について(その6)十大主星③
~十大主星(十方星)③~鳳閣星、調舒星
このシリーズでは算命学の基本の考え方、五行説や陰陽について解説してきます。
今回も~十大主星(十方星)~について解説します。
十大主星(十方星)は、日干からの五行の相生・相剋・比和関係性で生まれます。
わたしが鑑定をさせていただく時、その方がどのような人間関係を築いているか、
またどのような才能、能力をお持ちであるかを十大主星を用いて説明します。
十大主星にはそれぞれ、東西南北、中央に定位置があります。
定位置とは五行要素にもとづいて分類されています。
東・・・木性
南・・・火性 今回は火性について解説!
中央・・・土性
西・・・金性
北・・・水性
十大主星も陰陽五行に分類されており、定位置があるわけです。
また、それぞれの方向は人間関係を表しています。
どの位置にどんな十大主星が配置されているかによってその方の「持ち味」を見ることができます。
日干が生じる関係(鳳閣・調舒)・・・伝達本能
①鳳閣星(ほうかく)
物事を冷静にとらえ、ありのまま受けたことを素直に伝え、
表現したい意識が高い星です。
鳳閣星をお持ちの方は、力みなく無理をしない、のんびりやさんが多いです。
物事に関して「偏りがなく」主観をいれずに本質をとらえることが得意です。
細かい点にこだわらない、楽観的であるため周りの人に好かれやすい人です。
物事をせかされることが苦手です。
楽天的であるため、ストレスはためにくく長生きしやすい人です。
東方にある場合
・仕事仲間、友人関係は受動的でくるものを拒まない付き合いをします。
・仕事は何かを伝える、表現する、分析するなどを得意としています。
南方にある場合
・後輩、部下の特性を見出し、指導することが得意です。
・後輩や部下にはストレスをあたえるかかわりはしません。
適度な距離を保って接します。
西方にある場合
・配偶者とは、互いに干渉をしない関係を求めます。
・家庭は楽しく、のんびりできるところであると自分の時間を大切にします。
北方にある場合
・上司からせかされて仕事をすることは苦手です。
・上司や目上には、冷静に意見を伝えます。
・上司からは自分の裁量で仕事をさせてもらえること持ち味を発揮できます。
中央にある場合
中央は、自分自身を表します。
のんびりやさんの鳳閣星の方は、だれからも好かれます。
ただし、自身は人間関係に一定の距離をとって深入りをしません。
浅く広く人間関係をつくっていきます。
冷静な分析力があるため、あきらめの良さもありますが、
半面あきっぽく、物事が長続きしない傾向もあります。
②調舒星(ちょうじょ)
調舒星をお持ちの方は感受性が鋭く神経が繊細、ロマンチストな人です。
完璧主義な傾向があり、自分の表現するものや仕事に手を抜くことができません。
こだわりが強いため、神経を消耗しやすく疲れやすく、人との関わりを深くすることが苦手です。
一人の時間を大事にします。
鳳閣星も一人の時間を好みますが鳳閣星の場合、一人で自分の楽しみを過ごすことを好みます。
調舒星の場合は、自身の想いを人に伝えたい、わかってほしいという思いが強いため、
理解を得れないとなると人間関係に不平や不満を感じやすくなります。
そのため、結果「孤独」を感じること多いようです。
「伝える」「表現する」ことに強い思いがあるため、その表現方法も様々です。
文学、音楽、舞踊、様々な芸術へ意識が向かいます。
直接的な表現よりも「間接的な伝達」が得意としています。
東方にある場合
兄弟や友人関係は自分の良き理解者であってほしいと求めます。
仕事に関してが納得できるまでやろうとします。
南方にある場合
後輩や部下に対して距離が近いコミュニケーションは好みません。
自分の考えや想いを表現、発信したいという意識が強くなります。
西方にある場合
夫婦関係は自分の想いを受け止め理解を示してくれる人を求めます。
北方にある場合
目上や上司、親との関係は立場は自分を理解してくれないと葛藤が多くなります。
無神経な発言をする目上に不満や不平を持ちやすいです。
中央にある場合
中央は本人を表します。
心の中をどのように表したらよいかと常に葛藤しています。
完璧主義であるため、中途半端な状態で発言はできません。
完璧というものは本来ないため、周囲に不平や不満を持ちやすいです。
その思いが「創作」という芸術方面へ開花することも多い人です。
以上が木性の十大主星である「鳳閣星」と「調舒星」の解説でした。
火性は伝達の星です。
鳳閣星はありのままの伝達、調舒星は内面の伝達と表現方法はそれぞれ異なります。
鳳閣星はジャーナリスト、調舒星は小説家と例えることができます。
「なにかを伝えたい!」と思いが行動の原動力となる星です。
次回は、「禄存星」「司禄星」について解説します。
お楽しみ!
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