算命学について(その14)十二天星⑤
このシリーズでは算命学の基本の考え方、五行説や陰陽について解説してきます。
今回も~十二天星(従星)~について解説します。
⑧天堂(てんどう):老人の時代
自制心、引っ込み思案、冷静沈着、全体的視野、知恵者、隠居
老人がもつ落ち着き、思慮深さ、これまでの経験、知識と理性を活かし、
集団のトップをコントロールすることができる星です。
天堂星をお持ちの方は、若いころから落ち着きがあり、
静かにものごとを見極める洞察力をもっています。
派手なことをは好みませんが、人への配慮があり、
どこか悟りを秘めた落ち着きさをもっています。
過去の経験に基づく現実的な思考でありながら、精神的な精神にも興味をもちますが、
基本的な思考が現実的であるため、精神世界へ完全に傾倒することはしません。
天堂星を2つお持ちの方は、より落ち着いた雰囲気で、地味で用心深さ増加します。
石橋を叩いても渡らない、安全で堅実な生き方となります。
⑨天胡(てんこ):病人の時代
直感(観)力、感性、空想、芸術、美意識、自意識過剰
肉体が衰えていくが、それとは反対に精神が研ぎ澄まされている状態です。
肉体はまだ現実世界にありながら、精神は夢や空想の世界をめぐっているイメージです。
天胡星をお持ちの方は感性が鋭く、直観力があります。
世の中の変化に敏感でこれからの未来のことを予測することが得意です。
未来予測とはいっても、「いつ何がおこる」というものではなく、イメージのようなものです。
人を疑うなどもなく、お人好しの面もあります。
芸術的な感性も高く、クリエイティブな仕事が向いています。
天胡星を2つお持ちの方は、男女ともに人から愛されやすい人です。
女性は精神的安定した大人の魅力ある可愛らしさも備えた魅力ある人です。
男性はやや自分を大きく見せよと見栄をはりやすいです。
旺相囚休死論の「休」が「天堂星」「天胡星」です。
肉体の衰えがみえはじめる老人、病人のエネルギーです。
実際に老人であるとか、病人であるという意味ではありません。
体力の衰えによって、精神力が高まることを表している星です。
現実的な対応より、感性で行動することで持ち味が発揮されることが多いです。
次回は 天極星、天庫星、天馳星について解説します。
お楽しみ!