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算命学について(その7)十大主星④
算命学について(その7)~十大主星(十方星)④~
このシリーズでは算命学の基本の考え方、五行説や陰陽について解説してきます。
今回は~十大主星(十方星)~について解説します。
十大主星(十方星)は、日干からの五行の相生・相剋・比和関係性で生まれます。
わたしが鑑定をさせていただく時、その方がどのような人間関係を築いているか、
またどのような才能、能力をお持ちであるかを十大主星を用いて説明します。
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十大主星にはそれぞれ、東西南北、中央に定位置があります。
定位置とは五行要素にもとづいて分類されています。
東・・・木性
南・・・火性
中央・・・土性 今回は土性について解説!
西・・・金性
北・・・水性
十大主星も陰陽五行に分類されており、定位置があるわけです。
また、それぞれの方向は人間関係を表しています。
どの位置にどんな十大主星が配置されているかによってその方の「持ち味」を見ることができます。
日干が剋す関係(禄存・司禄)・・・引力本能
①禄存星(ろくぞん)
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大きく引き寄せ、集める本能から生まれる星です。
他者への思いやりがあり、困っている人をほっておけない人です。
愛情深く、奉仕的な行為を自然と行える人ですが、
人に好かれたい、愛されたい、注目されたと思う気持ちも強い人といえます。
人間的魅力がある人が多く、
その結果、人やモノ、お金など多くのものを引き付けることになります。
引き付ける分、与えることも多くなるため、モノやお金の出入りが多いです。
蓄財は苦手な人が多いです。
愛情深い行動によって多くの人に注目される存在となり得る人です。
東方にある場合
・友人、仕事仲間とチームで取り組みながらことを進めていきます。
・愛情深い人であるため人への奉仕する仕事やお金を取り扱う仕事がむいています。
・周りから「暖かく、愛情深い人、世話焼きな人」と印象をもたれやすいです。
南方にある場合
・後輩、部下からは面倒見がよい先輩(上司)とみられています。
・後輩、部下には優しく指導をしていきますが、細やかサポートは少し苦手です。
西方にある場合
・配偶者への愛情表現は豊かです。
・自身が愛情深いため相手にも同様な愛情表現をもとめます。
北方にある場合
・目上や上司、親からの愛情を受けて育てられることが多い人です。
・目上から評価を受けたいと頑張ろうと行動します。
中央にある場合
中央は、自分自身を表します。
愛情深く、世話焼きなところが禄存星の特徴です。
たくさんの人から注目を集める人であるため、魅力的な人が多いです。
②司禄星
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司禄性は自分の身の回りの大切な人のために愛情深い行動をする人です。
家庭的で家族、身内、仲間などを大切にする人です。
温厚で堅実で一歩一歩を着実に進めようと慎重に行動します。
冒険的なことをするよりも、目標をきめて着実に結果を出していくことが得意です。
日々のコツコツした努力が大きな成果を出していく人です。
穏やかな方が多いため、周囲から大きな信頼されています。
整理整頓や蓄財が得意です。
東方にある場合
・友人や仕事仲間への細やかな気配りで大きな信頼を得ている人です。
・仕事は少しずつ結果を積み上げて、大きな成果を出していきます。
南方にある場合
・後輩、部下には細かな仕事をする人をもとめて、雑な仕事をする人を好みません。
・後輩、部下の愛情深く面倒を育成することが得意です。
西方にある場合
・配偶者には家庭的で愛情深い関係を築きます。
・「頼れる存在」として家族の中心的存在となります。
北方にある場合
・目上や上司からは細かな、精密な仕事をする人物としてあてにされます。
・親からの愛情をうけており、やや過保護に育てられている人が多い傾向にあります。
中央にある場合
中央は本人を表します。
自分の大切な人に対して惜しみない愛情を注げる人です。
損得抜きの家族愛、夫婦愛、仲間愛を行動し続ける人です。
一つ一つを慎重にすすめていき、着実に結果を出していきます。
小さな積み重ねが大きな結果となる、その誠実な姿が多くの人を信頼を得ることにつながります。
蓄財が得意です。
以上が土性の十大主星である「禄存星」と「司禄星」の解説でした。
大雑把な禄存星、細やか司禄星と表現されますが、
どちらも愛情深く、人への関心が高い人です。
人の心に寄り添うことが得意な方なので、「この方に話を聴てほしい」と
周りに人が集まってきやすいです。
引力本能の星なので「人・モノ・カネ」様々なものが集まってきます。
良くも悪くも引き寄せる力強いので、自分の心をしっかりともって判断していくことが大事です。
次回は、「車騎星」「牽牛星」について解説します。
お楽しみ!