ト長調の名曲
この名曲シリーズも残すところあと4回となりました。
更新ペースが遅いので何だかんだ一年以上やっている気がするw
今回のト長調=Gメジャーは超定番といってもいいくらいポピュラーなキーで曲数も無限にある。名曲なんて数え上げたらきりがない。なので今回も僕の好みで選ばせてもらいました。
ではではどうぞ!
①恋するスカート/R2K
今絶賛開催中の@JAM EXPO 2024。
この楽曲は2019年の@JAM EXPO限定で特別に結成されたユニット、"R2K"が歌っている。メンバーは転校少女*の 塩川莉世、26時のマスカレイドの来栖りん、Task have Funの白岡今日花の3名。ユニット名のR2Kとは各メンバーの下の名前のイニシャルから命名されたものかと。
いうまでもなく、僕は来栖りん経由でこの曲を知ったので、他のメンバーもそのグループ名も恥ずかしながら存じ上げなかった。この動画で初めてお目にかかった。しかし動画を見てみると、全員のパフォーマンスの素晴らしさにこの3人が選ばれた理由が分かった気がした。
前置きが長くなったが、すごくいい曲です。
もうちょっと大々的にプロモーションしたら普通に売れたのでは?と思う。まあ元々全員よそのグループなので売れ過ぎても困るんだろうね。
2019年の夏という一瞬のきらめきの舞台を、期間限定のアイドルユニットが全力で舞い、歌い踊る。その一瞬の輝きが眩しく、そして切ない。このイベントから5年経った2024年現在、転校少女*とニジマスは既に解散しており、アイドルの儚さがつくづく胸に沁みる。
推しは推せるうちに推そうね。
②April/稲垣潤一
気を取り直して。。
これすごい名曲です。なんでヒットしなかったの?ってレベル。個人的にはクリスマスキャロルよりも好き。
曲全体を包み込む多幸感の中、不協和音が見え隠れする。この一瞬の不穏はApril=4月がただ明るい季節なだけではないことを示唆していると思う。春の訪れを喜ぶような弾む曲調とは裏腹に、歌詞を見ると終わりを迎えそうなカップルの心理模様が描写されている。巧いなあ。
ちなみに作詞を手がけたのは秋元康氏。若い人はプロデューサーのイメージが強いかもしれないが、昔からこうやって色んなアーティストの歌詞を書いてたんだよね。
このフレーズにはやられた。
③初夏の頃/浜田省吾
美しく叙情的なミディアムバラード。
浜省の魅力は何といってもその生き様の格好よさにあり、どちらかというとその楽曲に絵画的な情緒を感じることは少なかった。しかしこの曲は違う。歌詞の中に、季節の移り変わりと人の心の移ろいの両方を見事に乗せて表現している。メロディーライン、コード進行の美しさも浜省随一。世間的にはほとんど知られていない(はずな)ので、まさに隠れた名曲といえるだろう。
因みに浜省はト長調が好きなのか、作曲しやすいからなのか、このキーの曲が体感的に2,3割ぐらいある。光と影の季節、愛しい人へ、独立記念日、日はまた昇る、旅するソングライター・・・etc、どれもすごく好き。
④旋毛からつま先/折坂悠太
昭和感という言葉は、その意味を説明しなくても伝わる人が多いと思うが、じゃあ平成感は?と聞かれてその雰囲気を即座に感じ取れる人はどれぐらいいるだろう。
僕は個人的に、折坂悠太こそが平成感を持ったアーティストだと思う。
懐かしさはあるのだが昭和っぽいかといわれたら少し違う。かといってゴリゴリ令和でもない。しかし新しくないわけでもない。若手でこんな世界観を持ったアーティストはなかなか稀有。
この曲もそんな平成感が漂う一曲であり、颯爽とした明るい曲調。ジャズのスウィングを彷彿とさせる軽快なリズムで、あっという間に曲が進む。歌詞は「ひゅーどろ」「すんかす」といった未知の擬音語や、「食べちゃいたいほど吐きそうだ」などほとんど意味不明w
この世界観を織り成せるのは彼だけだなと思う。中毒性がすごい。
ちなみにこの曲を教えてくれたのは、僕がかつて想いを寄せた女性です(要らない情報とか言わないで)。
<まとめ>
今回も珠玉の音楽を紹介した。毎回4曲では全然足りないのでパート2としてもう一周しようかなとか思ったり思わなかったり・・・
またお会いしましょう。