派遣録70 【思い出の仕事3】人の“元値”
年金事務所への対応
友村(仮名)“BBA”🎃の言動に苛立ち💢、謎の首の痛みに苦しんでいた2010年の年末までの話を書いてきたが、ここで年金事務所で働いていて思い出に残っていることをまた書いておこう。
何度も書いているが、俺は厚生年金適用調査課にいて、庶務(係)をしていた。
あまり表に出ることはなかったが、たまに管轄内の法人(会社)に電話することがあった。
社会保険委員の連絡などや、届出の確認、算定作業など、時々あった。
この頃は、まだ病気(脳腫瘍)になる前で、俺の口調は滑らかだった(はずだ)。
その中には、以前の求人誌のクライアント(広告依頼主)や日雇い先だった会社があったりした。
その時(求人誌、日雇い)は、俺に対し、それは酷い対応だったりもした。
旧東区にある鰻屋など、出来上がった求人誌を渡しに行くと、かなり理不尽に詰られたりした。訳の分からん事でいじめられた。
だか、あくまでも大事なクライアント(依頼主)。こちらは“掲載をお願いする方”(求人誌)なので、文句が言えないのだ。我慢した。
それが年金事務所を名乗り連絡すると、まるで対応が違う。
鰻屋「あ、どうもすいませーん(笑)」
俺は内心、笑った。
この人(鰻屋の店長)は、こんなヤツだったのだ。立場により態度を変える。
こっちが恥ずかしい。
また逆に“年金事務所”を名乗って連絡すると、露骨に嫌みを吐く人も多かった。
求人誌でお世話になった、とある地元の派遣会社は、「年金事務所ですが…」と連絡すると、電話口の感じか変わった。
「何ですか💢」
「勝手にやらないでよ💢」
「何で、厚生年金年金料を払わないといけねーんだよ💢」
この会社の採用担当の方は、求人誌で対応した時は、非常に優しかった。
それが、“公共機関”を名乗ると、この態度…。
そういう態度の会社(関係者)は他にも多かった。
年末記録問題もあり、年金事務所自体に嫌悪感を持つ人は多かったのもあるし、第一に企業としては、厚生年金や健康保険費を徴収されるのが、嫌だったのだろう。俺に怒られても困ったが…。
…態度がまるで違う、“知っている”会社との対応。
そんな時、俺はそれに怒る事はなく、事実を話す事もなく、ひたすら謝るだけだった。(友村BBAはこういう連絡をしたがらなかった💢)
求人誌、日雇い、その前のブラック企業やアルバイト、さらにはこの年金事務所での対応で、誰かに謝罪するのは慣れていた(笑)
元値
もちろん、知っている会社に電話しても、「お久しぶりですね。…俺です」などとは言わなかった。
だが、こういう態度の変わる人たちと対応すると、俺はよく思う事があった。
『人の元値は変わらない』である。
いじわるな人間はどこまでも、そうだ。
ケチな奴は、結局はケチだ。
年金事務所と聞いて態度を変えても、その“元”は違う。
または、“いつもの”態度になる。
年金事務所という公共機関に対し、それぞれが見せた態度が、この人たちの元値なのだろう。
人は元来の性格を簡単に変えられない。それがこの連絡から見えた。
どんなに態度を装おっても、誤魔化しても、“元値”は変えられない。
元のままだ。
それがここに出ていたと思う。
変わらない元値を持ちながら、人は社会で生きている。俺がそうのように…。
ちなみに、この後、年金事務所勤務時に連絡した会社で時々(日雇い)、働いていたりする(笑)
そうすると、“組織の元値”が見える。
去年、社会保険委員の連絡で複数回電話した県内の餃子🥟で有名な中華レストランの工場で、働いたりする(笑)
あの時の電話はオレだよ😜
気付いてないな(笑)、というか覚えてもないと思うが…。