Jay@副業する心臓の医者

30代心臓専門医。医業もしっかりやりつつ、脱雇われを目指してnote開始。 元ハイパー勤務医のため、有り余った体力を副業、柔術、育児に注ぎ込んでます。

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教育は静かに終わりを告げようとしている

最近話題のやりがい問題について、思うところがある。 猫山課長の裏note, 裏ラジオでも語られていた内容だ。 若手の方は絶対にこれらのコンテンツに触れた方が良い。 今の時代を勝ち抜くのに必要なエッセンスが凝縮されている。 僕は30代半ばで、猫山課長よりおそらく一世代若い。 僕らの世代はギリギリハードワークが許されたが、すぐ下の世代から働き方改革丸出しといった感じの世代である。 30半ばの「ようやく自立した若手」の立場から私見を述べたいと思う。 +++++++++

    • 医者になってまで"闇バイト"に溺れるあなたへ

      先日、医師のアルバイトに関する話題がポストされていた。 といった内容だ。 ここ最近はアルバイト探しからすっかり遠ざかっていた僕は半年近くも求人サイトをチェックしていなかった。 気になって見てみると、それはまあ酷い。 そもそも求人自体が激減している。報酬は平均2-3割減、ひどいところでは去年の半額で設定されている。 何が起こったかは明白だ。 それは、目先の金に釣られて行き場を失った医者たちの出戻り、である。 +++++++++++++

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      • 孤独をカネに換えてゆけ

        勤め先の一つであるA病院でちょっとした悲劇が起こった。 いつものように朝出勤し、白衣に着替え、コメディカルのスタッフ達と雑談をしようとした時のことだ。 普段なら扉を開け部屋に入るとワイワイと賑やかでくだらない会話が聞こえてくるはずが、妙に静かだ。 それだけではない。 空気が異様なほど重く、黒く濁り澱んでいる。 スタッフたちは皆下を向いている。 怒りとやるせなさの入り混じった、なんとも言えない苦々しい表情を浮かべながら。 第六感がアラートをビンビンに鳴らしてくる。

        • まじめ2.0へのアップデート実践法

          先日のなかまこさん x フランケンさんのセミナーは、なかまこさんによるこんな言葉で幕が開かれた。 まじめ1.0はビジネスクワドラントの"E"の道を忠実に進むモデルでもある。 学校で一生懸命勉強し、テストでいい点をとり、いい大学に進学し、大手企業に就職する。 まじめに、我慢強く。 言われたことを、言われたように。 僕らの親や祖父母の世代から、骨の髄まで染み込んでいる宗教さながらの教育思想。 これは、人から羨まれるような大企業や有名企業に、新卒カードと値札を引っ提げて

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        • JIU-JITSU Traing records
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          「生存者バイアス」のレッテルを貼る前に

          先日気になるポストを見た。 「若い頃はハードワークすべき、という意見は”生存者バイアス”である」 という主張だ。 リプライからすかさず転職サイトへ誘導する情報商材屋によるこのポストは、多くの若者の支持を集めていた。 実にイマドキらしい優しい格言だ。 令和の時代、これが共感を呼ぶだろうことは容易に理解できる。 ただ、手放しでこの意見に賛同しているようでは、世界に対する解像度が幾分か足りてない、と言わざるを得ない。 甘い。甘過ぎる。 生存者バイアス? そんなもの

          「生存者バイアス」のレッテルを貼る前に

          「不確実性」との向き合い方

          最近早朝のランニングを始めた。 きっかけは猫山課長のポストだ。 このポストには成功者からの好意的な反応が多く、運動や体力が事業成功への必要な要素、と結論づけられていた。 つい先日、出勤前に走っていた時のことだ。 息も上がりかけたランニングコースの終盤、10mほど先の交差点で、歩行者信号が点滅しそうな気配を感じた。 とはいえ、すでにかなり消耗している。 無理せずペースを落として赤信号で一息つきたい気持ちもある。 一か八かでスパートをかけた挙句間に合わず結局信号待ち

          「不確実性」との向き合い方

          HEART TIPS vol.2 【コラム】医者の病院の探し方(後編)

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          HEART TIPS vol.2 【コラム】医者の病院の探し方(後編)

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          HEART TIPS vol.1 【コラム】医者の病院の探し方(前編)

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          HEART TIPS vol.1 【コラム】医者の病院の探し方(前編)

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          「戦犯」になった医者という仕事

          1年前、子供と2人で近所の公園に行った時のことだ。 同様に父子で遊びにきている家族がいた。 子供同士が遊び始めたため、初対面の父親同士が、ふと話す雰囲気となった。 完全なおじさん同士の会話である。 ちょっとした世間話の後、必然的に会話は仕事の話になる。 「ご職業は何をされているんですか?」 「一応医者をやっています。」 「お医者さんですか。へぇ〜すごいですね。」 「いえいえそんな。そちらは?」 別に凄くはないのだが、大体、いつも同じようなリアクションをもらう

          「戦犯」になった医者という仕事

          セミナーを「エンタメ」にしないための心がけ

          きたる10/25にフランケンさんとなかまこさんのセミナーが開催される。 テーマは「可処分時間」 激アツである。 on siteのため、聴衆を巻き込んだ、いわゆる”ライブ感”もあるだろう。 Xでもすでに多くの方が参加表明しており、皆が心待ちにしている。 かくいう僕も当日が「楽しみ」で仕方がない! …と言いたいところだが、ここでひとつ心に留めておきたいことがある。 +++++++++++++++ この会はあくまで「セミナー」であり、つまりは何かを学ぶ場、だ。 そ

          セミナーを「エンタメ」にしないための心がけ

          「昔は怖かった上司」の発生メカニズム

          「あの先生、昔は怖かったんだよ。」 どの病院にもそう言われる医者がいる。 僕自身も医者になってから、多くの「昔怖かった先生」に遭遇してきた。 大抵は仕事がめちゃくちゃできる人で、その領域では名を馳せている人が多い。 怖い理由は「仕事に対して求めるものレベルが高い。」この一点に限る。 ところが、どういう訳か、ある一定以上の年齢や役職になると、大体が角が取れて優しくなる。 このメカニズムについて私見を述べさせていただく。 ++++++++++++++++ 新社会人

          「昔は怖かった上司」の発生メカニズム

          高負荷トレーニングと可処分時間のジレンマ

          可処分時間をいかに作り出すか。 これは令和に生きる勤め人の一つの命題になっている。 ”副業を構築する時間”や”自分自身の価値を高める時間”を作り出すことはlayerを超えて、ステージを上げるために必須である。 働き方改革が施行された今、もはや可処分時間確保に対する言い訳は許されない。 ”時間の捻出”も能力の一つである、というコンセンサスが社会の上位層では常識になっている。 一方で、医者は可処分時間が極めて少ない。 多くの医者が可処分時間の確保に頭を悩ませている。

          高負荷トレーニングと可処分時間のジレンマ

          「当たり前の権利」が奪っていくもの

          令和の子育てにおいてYouTubeは欠かせないものになっている。 巷でも、電車やカフェで小さな子供にスマホで動画を見せることで、なんとかやり過ごしている子連れの家族を見かけることも多い。 また、昨今は家電の進歩も目覚ましく、自宅リビングのテレビでも簡単にYouTubeを見ることができる。 2歳児を抱える我が家も、例に違わず、YouTubeにはお世話になりっぱなしだ。 洗い物で手が離せない時、自分の身支度をする時に、リモコンひとつで起動できるYouTubeが子供の相手を

          「当たり前の権利」が奪っていくもの

          医師免許早期換金メソッドの脆弱性について

          2年間の初期研修医を終え、そのまますぐに美容医療へ進むことを「直美(ちょくび)」というらしい。 確かに僕の研修医時代と比較すると直美を志望する研修医の先生は増えている。 理由は想像できる。 働き方改革を中心とした、医師の待遇悪化を憂慮しての動きだ。 そのほかにも後期研修を途中で中断し、バイト専門の医師になる者や、訪問診療、健診センターなどに転職する医師も増えている。 もちろん職業に貴賎はない。 どれも大切な仕事であり、需要があるから高い給料が支払われるのである。

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          透明化する格差の壁

          先日の「四谷ビジネス怪談」と称された身の毛のよだつような話を拝聴した。 可処分時間の融通が効くビジネスオーナーはセミナーや講義、会食に自由に時間を捻出でできる。 それらに参加することで、新たな事業へのヒントを得たり、人脈という強力な武器を築き上げている。 時間をコントロールできる人間は、成長の機会を能動的に獲得できるためさらに効率よく成長する。 非の打ち所がないほど合理的で、受け入れるにはあまりに残酷な”格差”の話だ。 そんな”格差”について、ふと職場で思い当たるこ

          ゆとり教育が教えてくれた不都合な真実

          「結果が出なくても、頑張ったことを認めてほしい。」 職場の若手からこういった意見がよく聞かれるそうだ。 僕がフォローしている界隈の人たちからは、この手の意見はボロクソに叩かれていたが、僕はこの発言をみて、ふと思い出したことがある。 ゆとり教育で導入された”絶対評価”というのものだ。 ++++++++++++++ ゆとり世代の定義は1987年〜2004年生まれ、すなわち20歳から37歳該当するらしい。 この定義で考えると、僕もしっかりゆとり世代に該当する。 円周率

          ゆとり教育が教えてくれた不都合な真実