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ピマズン日記#2ラクガキアートブック「Pimazen」のこと

はじめに

わたしは現在、元任天堂デザイナー前田高志氏率いるオンラインコミュニティ「前田デザイン室」に所属しています。

前田デザイン室は、グッドデザイン賞を受賞したドット絵ダウンロードサイト「DOTOWN」や、前田氏の著書「勝てるデザイン」と対を成す「負けるデザイン」など、数々のクリエイティブを形にしてきた集団です。


ピマズンのこと

前田デザイン室は、いくつか大きなクリエイティブプロジェクトが同時進行しています。
ピマズンはその中でも、ラクガキをデザインの力でアートにするプロジェクトです。

ラクガキはその人の本質でもあるとともに、世界で最も簡単なアートです。

下手な絵なんて存在しない。
どんなラクガキも、輝くアートの原石だ。
それが、私たちの想いです。

それをこのプロジェクトで証明することで、たくさんの人にとってアートを自由で身近なものにすることを目指しています

前田デザイン室が満を辞して送る”アートブックプロジェクト”

2023年11月24日、前田デザイン室よりクラウドファンディングラクガキアートブックプロジェクト「Pimazen」をリリースします。

2022年9月、前田さんのお声がけの下、ラクガキアートブックプロジェクトはスタートしました。
当初の構想でも”ラクガキ”は変わらず、「前田デザイン室で教科書を作って、そこにラクガキをする」といったものがありました。

しかし「教科書を作る」といった内容は年単位の作業になる可能性があり、職場・家庭・サードプレイスである前田デザイン室の活動としては現実的に難しいということになったようです。

ラクガキをアートに

そこで、美術がいつの間にか苦手になってしまったり距離を置いてしまった人に向けて、ラクガキをアートにデザインすることで、アートへの距離や障壁を無くし、気軽にアートの扉を開いていけるようなアートブックの制作が決まりました。
制作への参加は前田デザイン室のメンバーなら誰でもできます。
ラクガキアートを作るのもデザイナーさんだけではありません。
Adobe製品を持っている人だけが参加ではなく、どんなツールでも参加ができます。

前田デザイン室には様々なバックグラウンドの方がいます。デザイナーはもちろん、アーティスト、ディレクター、事務員、教職員、主婦、学生……。

ラクガキを使いアートをテーマに作るからこそ、デザイナーだけではないメンバーがより多くの作品を残すことができるのだと考えています。
語弊を恐れずに言えば、わたしを含め、皆心のどこかで、「デザインはどこか制約」があって、「アートは自由」に描いていけると、そのような印象があるのだと思いました。
だからこそ参加がしやすいですし、ラクガキアートは”ラクガキをメインとして味付けする”ことを守れば、自分がいいと思った形で自由にアートを作ることができます。

そして前田デザイン室でしか叶わない形として、「こういうアートを作りたいけど自分では作れない、代わりに誰か制作してほしい!」と、デザイナーにラフ案を渡すことで自分の頭の中身を代わりにアウトプットしてもらうことができます。

前田デザイン室でしか作れないアートブックのかたち

わたしたちは、仕事とは真逆を行く活動なので受注しません。金銭的報酬も受けません。
つまり、商用的に大ヒットさせる必要がないのです。

その代わり、大の大人がデザイナー・前田高志の下、「自分たちが一番いいと思う」プロダクトを全力でお届けできます。
「コスト」「マーケティング」「第三者の意向に沿う」といったあれこれがなく、何か・誰かのための一番いいのものづくりに集中できます。

しかしアートブックを制作するにも必要最低限の資金が必要です。そのためプロジェクトには、クラウドファンディングを使用しています。
目指すのはコミュニティの中だけではなく、クリエイター含め、アートに一線を引く多くの方にいいと思っていただけるものを作ること。
できる限り遠くの人にも届くものを作ること。

ラクガキアートは、ラクガキをする人とラクガキをデザインする人、両方の関わりに重要な要素があります。
しかしこんな声もあります。
「アートに一線を引く人が、知らない人のラクガキアートが掲載されたアートブックに共感できるのか?」

そこをクラウドファンディングならではの作りで解消できればと考えています。

ラクガキアートブック「Pimazen」

Pimazenのキービジュアル

クラウドファンディングで一緒にアートブックを作りたい

一般書籍はまず出版が前提ですので、コンテンツが先に決まっていることがほとんどです。(SNS発祥の書籍などもちろん例外はあります)

ラクガキアートブック「Pimazen」は、クラウドファンディングならではの巻き込み型の仕掛けで支援者様と一緒にアートブックを作っていきたいと考えています。

①期間限定・特別企画
あなたの描いたラクガキを、アート作品にしてインスタに掲載!
ピマズンプロジェクトの活動の中には、作品展示用インスタグラムへのアップロードがあります。
アートブック付きリターンの支援者様には、ラクガキをX(旧Twitter)通してお送りいただければ、インスタグラムにアートにして掲載といった特典があります。(ラクガキの送信方法等は検討段階です)

https://www.instagram.com/pimazen/



②数量限定リターン・あなたの描いたラクガキを、アート作品にしてアートブックに掲載!
こちらはリターンとなり15名限定ですが、支援者様のラクガキをわたしたちがアートにデザイン・アートブックに掲載するといった内容です。
内容が決まっている一般的な書籍と違い、ご支援いただくことで掲載が可能になります。
デザインは前田デザイン室にお任せとなりますが、自分の関わるアートブックという企画はあまりないですし、購入・支援の楽しみの一つとして捉えていただけると嬉しいです。

おすすめリターン



③ラクガキがアート変わるただそれを「面白い、すごい!」と思っていただけるように
今回最も時間をかけたのは、プロダクト紹介用のクラウドファンディングページです。
前田デザイン室以外の方に内容を伝えられるように、何度も精査し何度も書き直し、多くコンセプトワークや前田さんとの壁打ちも行ってきました。
新しいメンバーにも何度も意見を聞き、客観的に意味が伝わるか、伝えたいことは何か、台割も考えながらミーティングを重ねています。
話し合いは連日深夜にもおよび、内輪の流れにならないようという部分を最も慎重になりました。

伝えたくても客観視できていない内容は泣く泣く削ることもありました。
メインビジュアルもなかなか決まらずデザイナーさんにはかなり大変な思いをさせてしまいましたし、ライティングもギリギリまで修正・追加・変更がありました。

300冊限定
ページ全容

見ただけでワクワクするようなビジュアル、文章、リターンを考え、「ラクガキがアートになるって面白いな」と、興味を持っていただける、読みものとしても魅力的なコンテンツに仕上げました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
このアートブックは、前田デザイン室が1年以上温めてきた企画となります。
いろいろなことがあり、やっとここまで来ることができました。
ご協力いただいた全ての方に感謝申し上げます。

11月24日クラウドファンディングスタートに向けて、このnoteが少しでも多くの方にご興味を持っていただくきっかけとなることを願っております。

おまけ
裏話を読みたい人は…
ズンドコピマズン#2「アートブック8,000円の怪」をご覧ください。
いちメンバー視点でのわちゃわちゃが書かれています。


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