毒親持ちの一人っ子

子供の時、よく「一人っ子でさみしくない?」「兄弟とか欲しくない?」とよく言われた。一人っ子あるあるだと思う。

それに対して「兄弟欲しくない」と答えると、「一人っ子は全部独占してワガママだ」とか怒り出す大人もいた。今思うと、全く大人げない大人であった。

なぜ一人っ子で良かったと思っていたか。
前にも書いたが、自分が同い年の従妹や同級生と比べてさんざんけなされていたからだ。兄弟がいたらもっと烈しかっただろうと思った。

数年前、私がいい歳になって、更に歳上の方に言われたのは、「毒親持ちで一人っ子だと、攻撃が一人に集中するから大変じゃない?!」ということであった。そういう考えもあるのかと思った。

でもやっぱり、毒親というのは兄弟がいたら愛玩子と搾取子に差別をつけるし、両方とも虐待するとなると、兄弟の分だけ減るのではなく、兄弟の人数分だけ倍増するのだと思うのである。

そしてなにより、私のような被害を受ける人間が自分一人だけで良かったとほとほと思うのである。


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