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103 衝動的な行動と道徳的な生き方の戦い

 「ついやってしまう」衝動的な行動と、「道徳的な生き方」との戦いにおいて、「道徳」を守ろうとする人は毎回、毎回、苦労するでしょう。殺さないたびに、毎回、苦労します。怒らないたびに、毎回、苦労します。そして、どんどん、自分の心に気づいていきます。自分に「怒りがあるから、憎しみがあるから、こんなに苦しんでいるのだ」と、気づくのですそして、「では、『怒り』をなくそう、生命を慈しもう。みんなかわいいと思って生きよう」と思えて、楽になります。つまり、それまでのように感情からすぐに行動を起こすのをやめて、自分の状態に気づき、理性で考え、判断して行動できるようになっていくのです。生き方の選択を間違うことはなくなっていきます。
『一分で読むブッダの教え』第2章 心の正体を知れば、人は成長することができる 《感情と理性》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【的中する生き方 役立つ初期仏教法話10 (サンガ新書(2009年) p123】

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