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pasteltime
270 病気がすぐ治る人、いつまでも治らない人
陽気で、もう底抜けに明るいような人が深刻な病気になったという話はほとんど聞きません。
そういう人はたとえ病気になっても、お医者さんとすぐに友達になったりして治療効果も上がるので、治りが早いのです。入院したのが明るい人だったら、看護師さんたちも楽しくなって親切に面倒を見てくれるし、みんなが治るようにと願ってくれますからね。
その反対に、みんなに嫌われてしまうのは、あれこれとうるさく文句ばかり言う患者さんでしょう。それで病気が治ると思いますか? 治らないで、延々と苦しむことになるのです。病気が治らないから病院生活は長くなるし、いればいるほどみんなに嫌われます。お医者さんも看護師さんも「この患者さんから早く逃げよう」という一心で治療しますから、患者さんと気持ちが通うはずもありません。それでますます身体の具合も悪くなって、自分がすごく苦しむことになってしまうのです。
『一瞬で心を磨くブッダの教え』第5章 老病死に向き合い、人生を豊かにする《病気》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【怒らないこと 役立つ初期仏教法話1 (サンガ新書 003, 2006年) p78】