68 仏教を学ぶと心が柔軟になる
仏教は「生きる」ということを学ぶのですから、歳とはまったく関係ありませんよ。何歳であっても生きているのですからね。それこそ死ぬ瞬間まで、学びつづけることができます。
仏教を学んでいくと、「自分には知らないことがたくさんあるんだな」ということがわかってきます。わかってくると、知らず知らず心が柔軟になっていきます。そうすると、みんなから、「ああ、この人は、柔和でいい感じだなあ」と好かれるような人柄になっていきます。
もしも仏教を学んでいて、より心が頑(かたく)なになって、頭でっかちになって、ひとから敬遠され るようになったとしたら、それは学び方が間違っているのです。生き方を学んでいないのです。
『一瞬で心を磨くブッダの教え』第2章 仏教の教えを理解する《仏教》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【スマナサーラ長老の仏教塾(2016年) p45】