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未だに疑問が解決できない恐怖漫画 (1036文字)

 中学1年のころ、友人の部屋で見た漫画雑誌に掲載されていた漫画で、未だに理解できない恐怖漫画があります。題名も作者も覚えていませんが、次のような内容です。

 冬山登山のパーティーの話です。
 そのパーティーは数名で、リーダーの青年とそのガールフレンドそれに彼らの大学の登山部の友人という構成でした。
 彼らは猛吹雪の中、とある山小屋にたどり着きます。
 吹雪が止んだら下山することでメンバーの意見は一致したのですが、 いつまでも止みそうにない吹雪が気掛かりです。
 一同は、持っている食料と水を並べて吹雪を待つ持久戦の準備をします。
 そうしているうちにメンバーの一人が死んでいることが見つかります。
 彼は首に傷があり、体中の血液が無くなっていました。
 残ったメンバーはすぐ「吸血鬼」を連想しました。ただ、彼らの想像はより現実的で、その犯人である吸血鬼は精神を病んでいる実際の人間で、自分を吸血鬼だと思っているというのです。
 そこから、誰がその吸血鬼妄想者つまり犯人なのかの疑心暗鬼がはじまり、仲間同士の殺し合いが始まります。
 そして、残ったのがリーダーとそのガールフレンド。
 二人は互いに相手が吸血鬼妄想者だと思い、結果リーダーはガールフレンドを殺し、リーダーだけが残りました。
 相変わらずの猛吹雪の中、小屋の中で生き残ったことを喜ぶリーダー。
 すると、いきなりリーダーの首から血が吹き出します。その血は山小屋に吹き込んでいる強いすき間風の中に吸い込まれるように消えていきます。
 結局、吸血鬼妄想者などおらず、あまりにも強い風により山小屋の室内に真空状態ができ、鎌鼬(「かまいたち」物に触れても打ち付けてもいないのに、切傷のできる現象。)みたいにけい動脈を傷付けそこをって血液が吹き出したのだという説明が書かれていました。

 鎌鼬と呼ばれる現象は一応認めるとして、けい動脈を大きく傷つけるくらい深い傷を付けることってあるのか?
 仮にけい動脈を大きく傷つけたとしても、吹き出した血液、それも人間一人分の血液量です、それが単に「空気中に消える」ようになくなるものでしょうか。
 さらには、登山部の仲間が「あいつ吸血鬼かも知れん。」と簡単にメンバーを疑うものでしょうか。登山って、命を他人に預けるという面があるので信用できない奴と登山、特に冬山登山には行かないと思うのですが。

 以上が、私が中学1年のときに感じた疑問です。未だにこれらの疑問の答が見つかりません。


#吸血鬼 #冬山 #かまいたち

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