映画『大脱走』 そんなバカな
映画『大脱走』は、連合軍捕虜を描いた名画だと思います。私個人はスティーブ・マックイーンのオートバイ・スタントがお気に入りですが、そのほかの俳優ら(ほぼ名優ですね。)の演技もすばらしいの一言です。
ただ、一点玉にきずと思うのは、脱出トンネルの距離を誤ったというアクシデントの設定です。
「あれほど入念に準備したのに、そこ間違う?」と思います。この時代、第二次世界大戦の時代、測量機器は不十分だったでしょうが、測量技術は現在と遜色がないはずで、捕虜収容所から森までの距離や方向は繰り返し目測し、検測もしたはずです。もちろん現場に巻尺を持ち込んで測れるわけではないので、多少の誤差はあったと思いますが、それにしても映画ほどの誤測距するとは。脱走の大物のビッグXもいたってのに。「そんなバカな。」という気がします。
まぁ、トンネル掘削中の落盤などがあり、思うように計画が捗(はかど)らなかったとは思いますので、あまり責めるべきではないでしょうが。
ところで、映画終盤に脱走の首謀者ら(連合軍兵士)がドイツ軍に機銃で殺されますが、あれって戦争犯罪になるんじゃないでしょうか。捕虜はジュネーブ条約などで扱い方が規定されているはずですが。まぁ、沖縄戦のときアメリカ軍もジュネーブ条約なんか守っていないことがありましたから、どこでも有り得ることなのでしょうが。