パソコン時代の自動化の工夫 −バッチファイルとVBA−
かつて16ビットパソコンでMS-DOSを使っていた頃、バッチファイルを多用していました。
ここでは、長くなるのでバッチファイルの中身を書けません。ネットにたくさん記事がありますので、覗くだけでも面白いと思います。
MS-DOSというOS(オペレーティングソフト)には、付属として
プログラミングに使用するソフトが付いていました。
私はプログラミングをやってみたかったのですが、アセンブラなどは敷居が高いし、BASICはちょっと時代遅れ感があったのでどうしようかと思っていました。(その後、C言語というプログラミング言語のソフトを買うことができましたが、これが英語版だったので、夢にうなされるほど英語のマニュアルを読むことになりました。)
そんなとき、MS-DOSの本でバッチファイルのことを知り、いろいろ試してみました。(WindowsでもMS-DOS風の画面を表示してバッチファイルを実行することができます。)
バッチファイルを使えば、処理の自動化をすることができるので、プログラミングをやっている気持ちになり、実に楽しくて没頭しました。
そのかわり、不用意にバッチファイルを書いて実行してしまい、泣きたくなったこともあります。MS-DOSには「ゴミ箱」という削除候補ファイルの一時隔離フォルダがなかったので、ファイルを削除したら、それは本当の削除で、「やはり元に戻したい。」と思ってもどうにもなりませんでした。(上述のプログラミング用のツールを使えばなんとかできますが、作業量が多すぎるので現実的ではありませんでした。)
この辺は自己責任ですので、誰を恨むこともできません。悪いのは不注意だった自分です。
その後、上記のとおりC言語を使うようになりましたが、「自己責任」という原則に変わりはなく、それなりに復旧に苦労することが多々ありました。重要なファイルは必ずコピーを残しておくべきなのですが、深夜の作業では注意散漫になり「あっ! やっちまった。」ということが随分ありました。
私は、プログラミングの楽しさは、頭の中で考えたことがコンピュータ(パソコン)上でそのとおりに実行されることだと思います。でも、頭の中で起きることと、現実にできることとの間には大きな溝があります。うかうかすると、その溝に落ちてしまいます。
現在は、エクセルのVBA(ビジュアル・ベーシック・フォー・アプリケーションズ)で仕事の自動化を図っていますが(VBAの説明も割愛します。やはりネットにたくさん記事がありますので、除いてみるだけでも楽しいです。)、VBAはWordやPowerPointそれにAccessなどでも使えるので便利です。特にWordでは、文章中に長い単語(引用元の書籍名と著者など)を入力するときに重宝しています。日本語入力システムに単語登録しておくこともできますが、他の仕事の場面でその単語が変換候補として現れるとうっとうしいので私はVBAを使うようにしています。
そのうち、AIが進歩し、こんな個人使用のプログラミングも時代遅れになるのでしょう。寂しい気がしますが。今後の労働人口減少社会には、AIの進歩はぜひとも必要なのだと思います。
以上