喫茶店での会話

　「地球の表面を覆っているプレートが移動していて、そのためプレートの一部が押し縮められ、それが戻るときに大きな地震が発生するっていうけど、それがあと数十年くらいで起こりそうなんですって。」と行きつけの喫茶店のマスターが言っていました。
　今はなりを潜めているようですがかつては「地震予知はできる。」という日本の学者がいて、国から研究費を相当貰っていたそうですから彼らの見解も知りたいところです。
　地震予知は、できそうな気もしますし、できなそうな気もします。そこは素人ですから断言できません。

　ただ、科学者は仮説を主張しますがそれを実証できるかどうかは別のはなしなので、私は地震予知連の科学者を責める気持ちはありません。ただ、予算を無駄にしたなら反省してほしいとは思います。
　問題は、その科学者と私たちとの間に入るメディアの存在で、彼らは科学者の主張を「より面白く、より不安を煽るように。」脚色します。
　そのメディアに出てくるのは、著書の売上や講演のオファー数に強い関心がありかつ第一線の研究者でない科学者ばかりですから余計胡散臭く思えます。

　「宇宙の始まりはビッグバンだ。」と言われて久しいのですが、最近はその説に修正が必要となる新発見があったそうです。
　恐竜絶滅も、隕石衝突による地球環境の異変と言われていましたが、最近はそれを一部否定する学説があるそうです。

　地球のプレートも、宇宙の始まりも、恐竜時代の終焉も、誰も見たわけではないのですから、本当かどうかは分かりません。
　２０世紀の終わり頃あれだけ騒いだノストラダモスの大予言でしたが、現在私たちは２１世紀の世界を生きています。

　私たちって、何を見せられているのでしょう。