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ドラッグレース (965文字)
ドラッグレースは、2台のクルマが停止している状態からスタートして1000フィート(約304.8メートル)または4分の1マイル(約402メートル)先のゴールまでを走りその速さを競います(レースの距離は参加するレースのクラスにより異なります。)。
なお、ドラッグはdragで引っ張るという意味です。drug(麻薬)という意味ではありません。
このレースはアメリカで不良少年が深夜に違法レースをしたのが発祥だそうですから、ヨーロッパのように貴族や金持ちが自動車を使って「道路を走って速さを競う」というレースとはちょっと異なります。
このレースのアメリカ的なところは、単純、玄人っぽさがない、派手(参加マシンのペインティングはとにかく派手です)、観客は観覧席の自分の位置からレースのなりゆきをすべて見ることができるというところでしょうか。
かつて自動車雑誌での自動車紹介で「0〜400は〇〇秒」と書かれているものがありましたが(現在もそうかも知れませんが)、恐らくこのドラッグレースの影響でしょう。
このレース用のマシン(ドラッグカー)の馬力は8000馬力から10000馬力と言われています。また燃費はリッター当たり5.6キロメートル程度で、戦車の燃費がリッター300〜400メートルといいますから、それよりはまだましかなって感じです。
レース自体は、技術を市販車にフィードバックしようという要素はまるでなく、ただただ短距離を如何に速く走るかという点だけにポイントを絞っています。ロディオに牧畜業の発展という要素がないのと似ていると思います。
私の子供のころは、アメリカ文化への憧れが強くて、このドラッグレースにもそのアメリカ文化を感じていました。
でも今はドラッグレースに郷愁を感じはしますが、あまり夢中になれないでいます。今の方がYOUTUBE動画でレースの模様を観ることができるのにそれほど観ません。
例えて言うと、昔好きだったアイドル歌手を見るような気持ちです。そのアイドルを好きだった当時の自分を思い出すことが恥ずかしいような感じです。
軽薄、無謀、無思慮、知識不足、良識不足、責任の自覚の希薄さ。ドラッグレースにはそういった若かった頃の自分の負の要素を感じてしまいます。
#創作対象2024 #エッセイ部門 #ドラッグレース