『お寺の掲示板』(22) ー男は度胸 女は愛嬌 坊主はお経ー
『お寺の掲示板』(江田智昭著 新潮社)項番22 東京大秀寺の掲示板です。
一段目及び二段目は、性差別的によろしくないと批判されそうですが、従来からある言い回しですからこのまますすめます。
三段目の「坊主はお経」というのは、韻を踏んでふざけているように見えますが、案外深いものがありそうです。
仏教では、悟りを開くことを目的としているはずですから、本来は男女ともに「お経」すなわち読経(どっきょう)すべきなのではないかと思います。読経は、経典を学ぶとともに修業することになると思いますので、「男もお経 女もお経」とあるべきな気がします。
しかしこの掲示文では、男も女も修業以外のことを行い、僧のみが読経することになります。
これは、なんとなく大乗仏教の考えのように感じます。
再三書いていますが、私の仏教知識は底が浅いので、これを大乗仏教の精神と言っていいものかどうか判断できませんが、私は大乗仏教の考えのように感じます。
ここから先は、宗教家でないと語ってはいけないような気がしますので、今回はここまでということにします。
ただ、この掲示文は、深いお考えの元書かれたものと思います。
以上
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?