法執行機関の存在意義 (607文字)
法執行機関(ほうしっこうきかん 英語:Law enforcement agency, LEA)とは、「法に基づいて強制力を伴った実働を行う国家機関」、「法の遵守を保証する責任を負う機関」 です。
法執行機関と聞いてすぐ連想されるのは警察です。
人類は大きな集団を作ったことで、現在地球上の食物連鎖の頂点に存在するようになりました。
でも、人間ってただ集まるだけで維持できる集団って150人くらいが限界だそうです。
それ以上の集団を維持するためには、その集団が共生するために必要なルールを守らせるシステムが必要なのだそうです。
現在ではそれが法執行機関に該当します。
路上でいきなりされる職務質問とか、複雑な配置で判断が難しい道路標識どおりに運行できなくてパトカーに停止させられるときなど、警察権力に怒りが湧くことがあるかと思いますが、しかし警察(法執行機関)なくして150人を超える地方公共団体を維持することはできないわけです。
私たちの先祖はクロマニヨン人と言われますが、絶滅したネアンデルタール人はこのような法執行機関的なシステムを持てなかったのかなと思うことがあります。クロマニヨン人が警察システムを持っていたとは思いませんが、大きな集団を維持する役割を持つ者なしには、集団を巨大化して、他の動物を圧倒するようになれなかったんだろうと思います。