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ナイロンザイルのような強い神経 (1697文字)

 今朝(20240916(月))、アメリカ共和党のトランプ大統領候補に対する二度目の狙撃未遂事件があったというニュースを見ました。

 容疑者確保後、トランプ候補はテレビカメラの前でコメントを発表していました。

 今回、容疑者はAK47カラシニコフを持っていたそうです。
 前回はアーマーライト15でしたから、両方の狙撃で各々別の世界的に有名なアサルトライフルが押収されたというのは、何か不思議な感じがします。  
 こう言っては何ですが、どうして狙撃用のライフルを使わなかったのか疑問に感じます。
 そんなに計画性がなかったのか、銃に詳しくなかったのか(アメリカ人で
銃の知識がまったくないという人は少ないでしょうし、暗殺を計画する段階でどの銃が適当か調べるくらいはするでしょう。)、手元にある銃で間に合うと思ったのか、その辺は分かりません。
 ただ、今回はシークレットサービスが容疑者を発見してすぐ発砲するなど、前回の杜撰(ずさん)な警護とは違って随分手際がいい働きでした。

 それにしても、驚くべきはトランプ候補の神経の強さです。

 最初の狙撃未遂のときは、弾丸(かモニターのガラスの破片)が右耳を掠(かす)めており、「下手したら、頭の右側を飛び散らしてあの世に行っていたかも。」っていう状態でした。
 なのに、その直後にシークレットサービスに周囲を固められながらステージを移動しているときに、拳を突き上げ「ファイト、ファイト、ファイト。」と連呼し、その姿を写真に撮られるなど強運の持ち主としかいいようがありません。
 あの、血だらけのトランプ候補とそれを守っているシークレットサービスそして背後に星条旗が写っている写真は、きっと歴史の教科書に掲載されることでしょう。

 トランプ候補は後日、対立候補のハリス氏と公開討論会を行い、「トランプ対ハリス プラス ABCニュースの司会者2人」という1対3の厳しい戦いを凌(しの)ぎました。討論会直後のアンケートではハリス氏の方が高評価でしたが、とにかく致命的な失敗をすることなく討論会を終えました。

 そして、今日ゴルフをしているときに銃声を何発か聞くわけです。後刻それが、シークレットサービスが暗殺未遂犯に対する発砲だったと知るわけですが、それまで心細かったはずです。トランプ候補は不法移民を一掃することを公約にしていますから、ギャング化した不法移民の集団が武器を持って殴り込みに来たということも考えられたわけで、10丁くらいのカラシニコフで来られたら、ダーティー・ハリーが10人いてマグナム44が10丁あっても太刀打ちできないでしょう。

 なのに、その後テレビカメラの前でコメントを発表しています。画面で見る限り平常心でいるように思えました。

 「この男の神経はナイロンザイルみたいに丈夫なのか?」と思いました。

 かつて日本で、ロッキード事件という疑獄事件があり、国会に証人喚問された証人が証言できないくらいに震え出すということがありました。
 あの事件では、「あの証人、下手に本当のことを証言すると暗殺されるかも。」と、多くに日本人は思ったことでしょう。
 死の恐怖と、偽証の罪による破滅。どっちも嫌ですが、どちらかを選ばなければならないという緊張状態で平常心を維持できる人って、よほど強靭(「きょうじん」強くてねばりのあること。)な神経を持っていないと。

 トランプ候補は、今年「ポルノ女優口止め料事件」で三十いくつかの罪に関して有罪判決を受けていて、現在量刑の言い渡しを待っている状態のはずです。

 この訴訟についてアメリカの法律専門家の間では訴訟自体が違法だという意見が多いそうですが、とにかくそんな裁判でも被告人としては神経が休まることはないでしょう。

 それに加えて二度の狙撃未遂と「1対3の公開討論会」それに加えて各地での演説があります。

 あれで70歳を超えているなんて。

 トランプ候補と友達にはなりたくありませんが、あのナイロンザイルのような強い神経には憧れます。

#トランプ #ナイロンザイル #アーマーライト15 #AK47カラシニコフ #ポルノ女優口止め料事件

 

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