漫画『フリーハンド』を語る
2006年頃買った「ゴルゴ13シリーズ№150別冊ビッグコミック」に『フリーハンド』(館林耕介 作)という漫画が掲載されていました。主人公は。スモラー建築設計所を一人でやっている三十代くらいの女一級建築士木崎の焦りと迷いと、ほのかに明るい未来を描いています。木崎は、建築業会という男性社会に女一人で殴り込んだが下請仕事しか回って来ないことからくさっています。そこに・・・。という展開です。
木崎の事務所内の描写を見る限り設計に必要な一通りの機器が揃っており、事務所開設までに多くの借金をしたことが伺えます。なのに、来る仕事は詳細図を描くものばかりで設計の仕事は来ない。「こんなはずじゃぁなかったのに。」という状況です。
「思っていたのと違う!」という状況は、自営業、勤め人問わずよくあることです。ただ、木崎の場合は設備投資をしていますから、仕事が思うようにいかないという絶望感にその設備投資分を回収しなきゃという切羽詰まった事情がが加わっています。借金は毎月返済しないとなりません。こういうところが自営業の厳しいところです。
この漫画を何度も読んでいますが、読む度に勇気付けられます。
以上
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