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コレクション 集める物を厳選する決断 (1246文字)

 テレビで放送される映画や海外ドラマそれに『名車再生クラシック・ディーラーズ』などの好きな番組を録画してDVDにダビング(dubbing 録音・録画されているものの内容を別の媒体に複製すること。)しています(以下「ダビング保存」といいます。)。

 最初は「後々観たいと思う番組だから」というのダビング保存の動機でした。
 そのうち、ダビングしたDVDの数が増えていき、今では100枚を超えようとしています。
 しかも、まったく整理していないので、後から「あれを観たい。」と思ったとしてもその番組がどのDVDに入っているのか調べることができません。
 DVD全体を概観すると、デジタルデータの「ゴミ屋敷」みたいになっています。

 最初は「この番組を半年後くらいに見返したら、新たな驚きがあるかもしれない。」程度の軽い気持ちではじめたダビング保存ですが、今や録画とダビング作業の労力の集大成であり、収集癖の具現化とな化しています。

 今やダビング保存は完全に「番組記録の収集作業」の業務となっています。CMの削除や番組名の修正などの作業手順も効率性を重視してにマニュアル化しているので、作業は早いもんです。

 映画には、「観ていなくて面白い映画」と「観ていなくてつまらない映画」がありますが、その両方をデジタル保存しています。
 こういうやり方は、テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』によく登場する依頼人みたいに、家族にとっては「無意味」「無駄遣い」と思われながらも我が道を行く的に骨董品を収集するようなもので、「主観的には有意的でも客観的に見ると無価値」です。

 私は以前から、収集することを趣味と認めることには抵抗がありました。
 「ある分野についての知見を深め、その過程で手に入れた資料の分量が増えてしまう。」というのであれば、目的は知見を深めることにあるのであって、私蔵する資料が増えたのはその目的に付随する結果ということになります。
 だから、「ある分野についての知見を深め」ることが趣味の分野になるのであれば、増加した私蔵資料も趣味の中に含めることができると思います。

 しかし、「ただ集めるだけというのは趣味として芸がない。」と思います。
 上記の『開運!なんでも鑑定団』の依頼人の中には、骨董品の目利きを自負するアマチュアがたくさんいますが、彼らは「80万円で買った壺が、3000円と評価される。」といった鑑定結果を受けることが多く、その依頼人が自負する「骨董品の目利き」たる能力は情けないものだったということがここで証明されてしまいます(家族にすれば「やっと証明された。」という思いでしょう。)。

 上記の依頼人らのことを考えると、私が残したいと思ったテレビ番組もほとんど価値がないという情けないことにならないとも限りません。

 ここまで考えて、 「よし、ダビング保存したものを大幅に取捨選択しよう。」と思い立ちました。
 まずは、100枚超のDVDのコンテンツのリスト作りからはじめます。

#開運なんでも鑑定団

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