渡邉恒雄氏の死去 (739文字)
2024(令6)年12月19日読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄さん(98歳)が19日に死去したそうです。
新聞社の「主筆」というのは、編集面の最高責任者のことですから、渡邉氏は新聞社の経営者であり編集責任者でもあったといことです。
ウィキペディアによると、「主筆には、その出版社、新聞社の社長や上級役員などの幹部が就任する場合が多い。」とありますから、渡邉氏のような代表取締役と主筆を兼務するというのは珍しくはなさそうです。
しかし、高齢の身で代表取締役や主筆の業務を行うことは困難だろうと思いますので、周囲の人たちが渡邉氏の業務を補助していたものと思います。
渡邉氏の死去により、新聞やテレビ放送それにプロ野球界に改変の機会が訪れました。
とにかく渡邉氏という「重し」がとれたわけですから、新聞・テレビ・プロ野球は、①現状のままいくか、②思いきった方針を打ち出すか、③消滅していくか、の選択をすることができる状態になりました。
新聞とテレビはオールドメディアですから、これらがどうなろうと国民の生活に大きな痛手にはならないと思います。オールドメディアはそもそも斜陽産業となりましたから、渡邉氏が存命でありつづけても衰退か消滅することになったでしょう。
プロ野球は、親会社が経済的にうまくいっていない球団がいくつかあると聞いているので、球界再編の動きが加速するかもしれません。
一方、新しいやる気のあるオーナーが参画してきて経営的に赤字の球団を立て直す機会が増えるなど、明るい未来が見えてくる可能性もあります。
『M1グランプリ』の審査員が大幅に若返るなどの姿を見ていると、時代は大幅な世代交代の時期にさしかかっているのかも知れないと感じます。