『C言語によるマトリックス演算』 すべてがFになる
『C言語によるマトリックス演算』(森博嗣・黒川善幸著 森北出版株式会社)は、著者の森博嗣さんがミステリ『すべてがFになる』の著者でもあるので買ったものです。
この本は研究者向けなのか、私は馴染めませんでした。C言語自体は私が最初に覚えたプログラミング言語なので、コード自体を読むことはできますが、書かれている日本語の方が難しくて途中で投げ出しました。
森博嗣さんの本は、『すべてがFになる』が最初で、この「F」というのは、16進数では「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F」と数えて次が「10」と桁上がりします。
だから、プログラミング言語を学ぶ者にとって「F」は特別な意味を感じさせる文字です。
コンピュータ内部での状態変化は二種類で、これを「0」と「1」に対応させて解釈します。「0」、「1」とくれば二進数ですが、これではコンピュータがデータを扱うときに桁数が多くなりすぎ人間への負荷が掛かりすぎます。で、16進数に基数変換します。
基数変換の原理をここで説明することはできませんが、二進数「1,1,1,1」は10進数では「10」、16進数では「F」になります。
なんかややこしいですが、私はこのややこしさと便利さは、数字が「数値を表すと同時に文字でもあることの二意性」からくるもとの理解しています。
ですから、「これから3の倍数と3のつく数字のときだけアホになります。」という芸人さんのネタが大好きです。