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ATか多脚戦車か (1397文字)

 ATは(Armored Trooper「アーマードトルーパー 装甲騎兵」)の略称でアニメ『装甲騎兵ボトムズ』に登場する歩兵型戦車です。
 多脚戦車はアニメ映画『攻殻機動隊 Ghost in the Shell』に登場する6脚の戦車です。この映画の中では「戦車」としか呼ばれていないので、「多脚戦車」と、後にテレビアニメで似たような形態の戦車の呼称を流用しました。

 ATも多脚戦車も、近未来的な兵器であることと、実用にはちょっと無理があることという共通点があります。

 ATは、身長4メートルくらいの人型ロボットで、人間が搭乗して操縦します。
 武装は、任務によって選択し装備します。戦闘は白兵戦が多いので、比較的短距離用兵器が多いです。
 手はマニュピュレーター(マジックハンド)の機能があり、5本指を使って握ることができるので、拳銃やライフル銃のような武器を特別に装着することなく扱うことができます。
 左右の足には各1個づつ車輪が付いており、それを使って走行することができます。もちろん、左右の足で歩行することもできます。
 ただ、足の機能の限界として平坦地以外では効率的でなさそうなのと、体全体を覆う装甲が脆弱です。
 またATには動力がなく、ポリマーリンゲル液(そういう設定の液体があります。)を使って手足を動かしているのですが、これが発火性が高くて攻撃を受けると薄い装甲と相まって自爆してしまうことが少なくありません。

 多脚戦車は、熱光学迷彩の機能を持っており、肉眼では見えない状態でいることができます。
 武装は、アニメ映画では機銃が2丁とマニュピュレーターを持っています。
 この戦車は、履帯(「りたい」キャタピラのこと。)を持たず、6脚の足で移動します。こちらの移動方法は不整地での移動に威力を発揮しそうです。
 熱光学迷彩ですが、「熱探知できず、肉眼で見えなくなる。」という機能のはずですが、映画終盤に博物館で主人公と交戦した際に、機銃を発射した際に銃口から出る光でぼんやりと正体を見ることができました。「熱光学迷彩って、当該迷彩の外側からの光は透過するけど、当該迷彩内部からの光には機能しないのかな。」と思いました。設定書を見ていないので、詳しいことはわかりません。
 装甲は、かなり頑丈で主人公(サイボーグ)が搭乗ハッチを力任せに開けようとしても、開けることができませんでした。このとき、主人公が出した力は主人公のサイボーグの身体では耐えきれないくらいの大きさだったことを考えると、多脚戦車の装甲はかなり強力だと思われます。

 兵器としてはATより多脚戦車の方が強いように思えますが、そもそもATは歩兵の能力を強化した兵器であることを考えると、戦車の方が強くて当たり前とも思われます。
 ただし、ATがミサイル等を装備すると、一種の対戦車兵器となるのでその場合勝負は分からなくなります。
 また、多脚戦車は熱光学迷彩機能を持っているので、ATが気付かない内に接近して3銃身のガトリング砲2門を撃ちまくるということが考えられ、その場合は恐らくATの勝ち目はないでしょう。

 と、考えてみましたが、ATも多脚戦車も恐らくマジンガーZには敵わないでしょうから、異なるアニメのメカ同士の強さの比較は意味がないですね。

#AT #多脚戦車 #装甲騎兵ボトムズ #攻殻機動隊 #Ghost in the Shell

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