『装甲騎兵ボトムズ』
『装甲騎兵ボトムズ』は、土曜日の夕方にあまりにもやることがないので毎週観ていました。
私が観た回は今にして思えば主人公キリコがウドにやってきた頃です。
当時は、AT(アーマード・トルーパー)の設定や動きが斬新で、ATのおまけ付きのガムをいくつも買ったりしました。
このATの設定で面白いと思ったのが、レンズで捉えた映像をゴーグルに投影するというシステムです。
同じ画像投影なら、直接網膜へというやり方も考えられるでしょうが、戦闘による影響で回路に過電流が流れ、網膜に悪影響がある明るさの画像が投影されるおそれがありそうで、私なら気になってアニメに集中できないでしょう。でもゴーグルなら「明るすぎたら目をつぶる」という防御方法があるので、まだ受け入れやすい設定でした。
それにしても、ATはかなり強化スーツに近いデザインです。
ATの指は銃を掴みさらに引き金を引くという動作ができるほど巧に動くので、ATって建設現場では非常に活躍する重機になると思います。また、トレーラー等の衝突事故の処理や災害現場のレスキューにも威力を発揮しそうです。
AT自体には機密性がなく、操縦者の来ているスーツに機密性を依存しているようです。となると、そのスーツに工夫を懲らせば、原子力施設での事故対応も可能なのではないかと思います。
ただ、ATを動かしているポリマーリンゲル液は可燃性だそうなので、衝撃や過度の熱には注意が必要でしょうから、火災現場での活動にはある程度制限されるでしょう。
よく、民製品の軍事転用が問題視されますが、ATに関しては兵器の民事転用になります。こうなると、軍事と民事の境界線を引くのが難しいですね。