映画『ゲッタウェイ』と映画『ザ・ドライバー』 (1007文字)
『ゲッタウェイ』は1972年の映画で、 『ザ・ドライバー』は1978年の映画です。
両作品には、鉄道の客車内のシーンがあるという共通点があります。『ゲッタウェイ』では主人公がカネを盗んだ奴を叩きのめし、『ザ・ドライバー』では警察官が両替屋に発砲します(両替屋は撃たれて列車から転落しますから、恐らく死んだことでしょう。)。
両作品にはカーアクションのシーンがありますが、描かれ方が違うので、比較することは意味がないように思います。
『ゲッタウェイ』では、主人公が散弾銃と弾薬を購入し、軽機関銃を持つ追っ手をやっつけます。私は街の銃砲店で簡単に散弾銃を買えることに驚きました。
何しろ、近距離なら軽機関銃に撃ち勝ち、エレべーターのケーブルも切ってしまう威力なのです。
そもそも、散弾銃で人を撃つことをはじめたのは、アメリカ人で、ヨーロッパ人は少なくても第1次大戦の塹壕戦まではやらないことでした。1人対多数という状況が割合頻繁に発生するアメリカでは、散弾銃の対人使用が必要だったのでしょう。
『ザ・ドライバー』の主人公は、拳銃を持たないという設定でした。彼はクルマの運転技術で勝負します。
後半ではリボルバーを使いますが、このリボルバーは敵から奪ったものです。
この映画が『ゲッタウェイ』の6年後に作られたのにオートマチック拳銃ではなくリボルバー拳銃を使うところが面白いと思いました。
この当時はまだオートマチックの信頼度はリボルバーより劣ると考える人がいたんだろうと思います。
でも、『ゲッタウェイ』では主人公はコルトガバメントを使っています。これは主人公のスティーブ・マックイーンがガバメント好きだからかなと思ったりします。
『ゲッタウェイ』は昼間のシーンが多く、『ザ・ドライバー』は夜のシーンが多いのは、レンズやフィルムの感度が上がったからなのでしょう。
映画『48時間』では、夜のシーンの映像がさらにきれいになります。
『ゲッタウェイ』も『ザ・ドライバー』も犯罪映画です。
私としては、犯罪者が捕まらずに終わる映画は好きになれません。だから、両方ともテレビ放送を録画しましたが、DVDを買う気にはなれません。
なお、『ゲッタウェイ』はリメイクされ、『ザ・ドライバー』のカーチェイスの雰囲気は『ターミネーター』の参考にされています。
#創作大賞2024 #オールカテゴリ部門 #ゲッタウェイ #ザ・ドライバー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?