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英文法を日本語で学ぶ意義 (938文字)
私は英文法必要派というか、英語をやるなら英文法は必須と考えています。
これは、私の経験から感じていることなので、「英文法は後でもいい」とか「特に英文法を学ぶ必要を感じない」と信じる人に強要するつもりはありません。
私が英文法を学んでいて強烈に感銘を受けたのは、英語の現在形が表すことがらです。それまで英語の現在形は「・・・です。」といった、単なる時制の問題として捉えていました。つまり、「過去でもないし未来でもない。だから現在形だ。」という単純な考えです。
でも、そうすると、現在形と現在進行形との区別がすごく曖昧になります。
また、現在形と現在完了系との区別もはっきりしません。
つまり、「現在」の範囲が特定されない結果、現在進行形が表す対象が不明確になり、また現在完了形が示す時間の範囲を特定する事が難しくなります。
いよいよ分からなくなって英文法の参考書(たしか培風館の『詳解英文法』だったと記憶しています。)を読み直すと、現在形は変わらない「状態」「性質」や「習慣」や「習性」などを表すといったことが書かれていました。
これは意外でした。
私は現在形は「なんとなく今を表す」くらいにしか考えていませんでしたからそんな限定性のあるものとは思わず、該当ページを読み飛ばしていたのです。
そうなると、I have breakfast.は朝食を食べる習慣を現していることになります。
そして、(今)朝食を食べているところ、というときはI'm having breakfast. と現在進行形になります。
「なるほど」と思いました。
この区別が体に馴染むと、(ここでは詳しく書きませんが)現在完了形もすんなり理解できました。
このように、私が英文法というか英語自体を理解するためには、かなり日本語のお世話になっています。日本語で英文法を解説されることで、英語を理解できるようになっています。
また、英会話ではある程度砕けた言い方でもアクセントがある程度正しければ通じるので「まぁいいか」と思っています。
こういう経験が多いので、私は「学校教育って理にかなっている。」と思うようになりました。
また、英文法の力を疑わなくもなりました。