愛するピアスたち
私はピアス穴が両耳合わせて5つ開いている。この5つはお気に入りの数で、何度か増やそうと思いながらもずっとこのまま過ごしてきた。ロブ(左耳×1、右耳×3)計4つ、ヘリックス(右耳軟骨)に1つ。今回はこのピアス穴を開けた時の話を少々。
◆ロブ(右耳×1、左耳×1)
19歳の頃、当時付き合っていた彼氏が市販のピアッサーで開けてくれた。彼氏も当然、ピアスをつけていた。なぜピアスをつけたかったのか?アクセサリー自体好きだったが、何かと使う手にはめる指輪は邪魔で、知らずに首元で回転してしまうネックレスは苦手だったから。
まずは開けたい位置に黒いペンで印をつける。私の耳たぶは比較的面積があるので、結構悩ましかった。外側にあけすぎて、重いピアスで垂れるのもなぁと思い、真ん中くらいに開けてもらうことにした。
ピアッサー独特のガシャン!という音が耳元で鳴り響く。きっと私は少し震えていたに違いない。「一瞬だったでしょ?」意地悪そうに笑う彼氏の顔を見て、「全然余裕だったよ」と強がった。その後すぐにほんのり耳が熱くなり、ジーンとした痛みを感じる。しばらくはそのピアスで穴が安定したら、好きなピアスをつけられるよと聞いてワクワクした。今までアクセサリー屋さんに並んでいるピアスのコーナーは見るだけだったのに、これからは選んでつけられるわけだ。
◆ロブ(右耳×2)
これはセルフで開けた。理由は・・・今となっては思い出せない。ただ彼氏とは別れた後だったのと、ピアッサーで開けた時の痛みをもう一度経験したかった。これらが十分な理由になりうるだろうか。
友人から彼氏の浮気を知ったときはショックだった。浮気相手がそこそこ身近な存在なのも腹が立ったし、女性として比べられたのも許せなかった。その勢いもあったのだろう。ピアスは対につける、という概念を壊したかったのかもしれない。
◆ヘリックス(右耳軟骨×1)
ヘリックスという位置は、耳の上の方だ。髪の毛を耳にかけるときに手が触れる部分、といえば少し分かりやすいだろうか。
ピアスの数は何となく奇数が良くて、大学生の頃仲が良かった友人に開けてもらうことに。彼女は数え切れないくらいピアスをつけていて、耳だけではなく鼻も臍もしっかり開いていた。アトリエの外にかたくてボロいベンチが置いてあって、私は右耳を彼女の正面へ向けて座った。今から開けるよ、などとは一言もいわず、何気ない会話の最中に突然ガシャン!と耳元で大きな音が響いた。彼女なりの思いやりだったのかもしれない。
ロブと違い軟骨なので、さすがに数日は痛みもあった。横向きで寝る時、右側を下にできない感じ。でもそれよりも、部位がボディピアスに分類されるため、また私は新しいピアスを選べることにワクワクしていた。
◆ピアスのイメージについて
両耳一つずつだったらそこまでだけど、やっぱりそれ以上開いていると少し、いかつく見えると個人的には思う。以前はパーソナルカラーのこともありシルバーを好んでつけていたが、最近は柔らかい印象になるゴールドを組み合わせている。複数個あると、耳でちょっとした世界観が表現できて楽しい。以下はお気に入りのピアスたちをご紹介。
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