ジェームス•バロウドのこと
我が家のミニバンの上にジェームス•バロウドというルーフテントが乗っている。
そうコロナ禍のキャンプブームに、ちゃんと乗ったのだ。
正直、2〜3回しか使っていない。
正直、良い寝袋を設えないと寒い。
正直、値段も高かった。それも私の貯金から切り崩して買った。
キャンプブームのおり、購入することを切望した夫は、「災害時に、体育館といった避難所じゃなくて、ルーフテントの中で、寝られるのは良くない?」と私を説得してきたのだ。
小さい子がいる母としては、子どもが少しでも快適に、避難している中でも、楽しさを。と思考せざるを得ない。
万が一のためだし、普段はキャンプとしても使えるから一石二鳥!と言われ、渋々、購入した。
案の定、キャンプは年に1回程度。
コスパとしては、決して、いやだいぶ良くない。
あのお金で、何回、家族旅行できた?と考えそうになるのを、頭をブンブンふって払う。
でも、「もしもの備え」ってそういうことだと思う。
コスパを考えていたら、とても備えられない。
そして、コスパが悪いものを、備えるのは住んでいる自治体もそう。
意義の失った講演会、名ばかりの講座、ブームに乗って、たいして為にならない研修、集客に苦労するイベント、特定の団体のためだけの補助金‥‥
必要のない事業をやめて、コスパは悪いが、でも必要な「もしもの備え」を行うのが自治体の役目だと思う。
美辞麗句に振り回されず、地味なことを、しっかりやる自治体が評価される時代になるとよいなぁと、ジェームス•バロウを眺めながら、思うこの2月。