驚愕!2リットルの下剤との死闘!
2023年8月30日 AM10:00
闘いが幕を開けた。
大腸憩室炎という診断を受けて「入院もあるからね」とかかりつけ医にとにかく脅されていた私は、大腸カメラをしつこく勧められていた。
大腸カメラがどのようなものかは知らないが、嫌な予感しかしないため拒否し続けていたが、いい加減にしろと家族にも叱られてしまった(アラサー)。
ということで、人間ドックのようなところで胃カメラと大腸カメラを受けることになった。
問診の大腸カメラ検査を受けるにあたり問診の際に「2リットルの下剤を飲んでいただきます。」とサラッと言われた。
「は?」
2リットルの下剤という強すぎるパワーワードに恐れ慄いてしまった。アラサーのババァでも親に反抗すればよかったと後悔した。
そして個室に通され、そこには………
やばい。いくらなんでもデカすぎる。
あまりのインパクトに震えが止まらない。
絶対不味いでしょ。チクショウ。許せない。
まあとにかくもう後に引くことはできない。
下剤200mlを10分かけて飲み、それをもう1度したら今度は水を10分かけてまた飲みの無限地獄に突入した。
肝心のモビプレップくんのお味は、ちゃんと不味い。
しょっぱくて味が濃いスポドリみたいな感じ。
まあしっかり不味いけど薬なわけだし、仕方ないかと思ったが2リットルは多すぎる。
それに時間制の無限地獄。
敗北。絶望。
きっと私は前世で人を殺した。
とりあえずモビプレップ無限地獄を40分くらい続けていた頃だろうか。
全然コーラックみたいな腹痛もないし、お腹もギュルギュル鳴らない。
な〜んだ不味い液体を飲み続けりゃいいのか?と余裕に思い始めてきた瞬間。
何かがピョロっと出たような感覚があった。
うんこだった。
いやもう最悪すぎる。
「何でアラサーになってうんこを漏らさないといけないわけ!?!?!?!?」
「せめて便意来いよ!!!!!!!」
といった感じでもう怒り心頭になったのだが、その後はもう怒る暇もなく下痢地獄。
そして下剤も飲み続けなければならないため、もうトイレに下剤持ち込みながら飲んでは出しの繰り返し。
あまりにもアホすぎる。
下痢の永久機関になったのかと思った。
そして時間が経ちどんどんぬるくなり、より飲みづらくなる下剤モビプレップくん。
まずさが格段に増して吐き気もマックスに。
水のフェーズに入ると、オアシスにでも来たのかと思った。
そんなこんなで2時間半ほど下剤とトイレの無限ループを繰り返した。
多分トイレは15回くらい行ったと思う。
肛門がトイレットペーパーの刺激で裂けちゃうよ………とちょうど瀕死になっていたところで、検査が回ってきた。
検査は全身麻酔だったのであっという間だった。
気付いたら全部の検査が終わっていた。
その後あれよあれよと診察へ。かかりつけ医の診断とは全く異なる診断を受け、帰ってきたのであった。
大事に至る病気ではなくて安心した。
見当違いな診断は、一体なんだったのだろうか。
人間ドックの大切さを感じた。
ただうんこを漏らし、女としての尊厳を失い、下剤下痢の無限地獄を乗り越え……
疲弊し切ったところ、医師から貰った言葉は「○○さん、胃が美しいね」だった。
私の胃って、美しいんだ……
へぇ……
病院から出ると、いつもよりも青空が綺麗に見えた。