私の完璧な一日について、とろとろと考えながら、ベルリン自然科学博物館に行った日。
あなたの完璧な1日はどんな感じでしょうか。
私の理想は、目覚めたベッドからカーペットに転がり落ちて、そこに365日敷いたままになっているヨガマットに着地すること。手元には昨日の夜からスタンバイしているタブレットが置いてあり、触れれば保存してあるYouTubeのヨガ動画が開く。(プレミア会員として毎月幾らか払っていると、動画が保存できて、広告が出てこない)
時間は朝の5時半が理想的だ。
まだ子供も起きていないゴールデンタイムにヨガをするなんて、とっても素晴らしい!はずなのに、私の頭によぎる言葉は
「めんどくさ」
ああ、めんどうくさい。朝ヨガをすれば肩こりも緩和され、気持ちが楽になるし、いいことばかりなのは分かっている。だのに面倒臭い。ヨガを朝ではなく後で空いた時間しよー、と思っても、もちろん後でやることはなくて、結局朝イチでやらないと一日中運動しない。
完璧な1日の始まりの分岐点が早くも起床後5分でやってくるのだ。ここでコーヒーを飲む誘惑にグッと耐え、10分のヨガ動画の再生ボタンを押せば、面倒臭さは少々緩和され、次の12分の動画の後には40%ぐらい無くなっていて、もう一つこなせば、「ああ、もうちょっとやりたかった」と思うぐらいやる気が出ている。
行動しないとやる気がおきないって本当。
しかし結局、今日はヨガをしなかった。コーヒーを飲みにキッチンに行ってしまったから。完璧な一日はすでに崩壊してしまったが、子供を連れて博物館に行って、せめて有意義な1日だっと言いたい。
夏休みに入っても特に予定はなく、昨日は近所の湖(ベルリンには湖が結構ある)に行った。一緒に行こうと誘ったママ友からは「今日本に着いたよー」と夕方連絡が入った。羨ましい。
恐竜博物館と私たちが呼んでいるのは、ベルリン自然科学博物館だ。並びたくないのでオンラインでチケットを買ったのだが、その時点でこの博物館がまた好きになった。
大人2人と14歳以下の子供3人までのファミリーチケットが15ユーロ。そしてその下に、
小ファミリーチケット
なるものがある。大人1人と14歳以下の子供2人までで9ユーロ。なんという心遣いだろう。こんなの他では見たことがないぞ。シンママに向けたチケットってわけじゃないけど、優しいなあと勝手に感謝。
展示内容はほとんど変わっていなかった。ケントロサウルスやアロサウルスの化石が、立った状態で展示されている。相変わらず大きいなあ。魚がホルマリン漬けされている瓶が並ぶ展示室では、いつ来てもどこかで子供が泣いている。声が響く。
この博物館の好きな所は、ピクニックスペースがあるところ。半分も見ずに下の子のが「休憩したい」と音をあげた。でも大丈夫!入り口付近まで戻ってロッカーから荷物を取ろう。カフェコーナーの後ろに回れば、飲食自由のピクニックスペースだ。弁当を持ち込んで休憩できる。本当に家族に優しい博物館だ。
窓からチケット売り場の例が見えた。さっきより長くなっている。
本当は生きているのが面倒臭い。だから全部面倒臭い。何に対してもなんのやる気も出ないのが標準だ。でも私のやる気のなさに子供達を付き合わすことはできない。今日はここまで出かけてきてよかった。結局動いた後は、よかったと思う。だから、生きていることが辛いわけじゃない。ただ面倒臭いだけなんだ。
昨日銀行の口座を確認したら、なんだか思った以上に出費があった。普段子供には「高すぎるから止めておこう」とか言うくせに、ネットで買い物とかガンガンしてんじゃん、私。小銭を節約してもあんまり意味がないと思って、お土産コーナーでそれぞれ買いたいものを買った。
一番下の子はナメクジの形をしたベタベタくっつくやつ。上の子は塊を掘ったらミニチュアの恐竜が出てくる発掘セットなるもの。私は子供に宇宙に興味を持ってもらいたいので、少々値が張ったが、子供宇宙図鑑を買った。
私達は満足して帰った。
明日の朝はヨガができそうだ。