今週の推薦図書「激安ニッポン」
「激安ニッポン」
なんとも刺激的なタイトルです。
最近はさすがに減ってきたと思いますが、それでもまだ「日本は裕福な国」、「物価が高い国」と思っていらっしゃる方がいるかもしれません。
特にバブルを経験した世代にとっては、依然としてこの「幻想」を持ち続けていらっしゃる方、案外多いかもしれません。
しかし、過去30年以上成長しなかった間に、この「常識」は全く異なるものになってしまいました。もはや日本は「世界最安値の国」と言っていい状況なのです。ビックマックもiPhoneも、世界比較で言えば、ほぼ最安値です。これ、「最安値でラッキー」という話ではありません。
それでないと売れないのです。さらに最近では、最新のiPhoneを買うことにも躊躇し、中古や激安スマホに走らざるを得ない状況です。
しかし、残念ながら、多くの日本人は、この「ニッポンの激安ぶり」、「日本の凋落ぶり」に気づいていないのです。
これだけ多くの外国人が日本を訪れるのは、はっきり言えば、「日本が激安」だからです。単に、めちゃくちゃコスパがいいからです。
ここを理解しないで、能天気に、「お・ も・ て・ な・ し」などと自画自賛している.…そんな場合ではないのです。
都内の不動産は言うに及ばす、森林や水源などあらゆる不動産は、いとも簡単に外国人や外国資本の手に渡ります。こんな国は日本だけです。他国は様々な規制をかけて、自国の財産を守っています。
不動産だけではありません。企業もそうです。この円安により、日本の優良企業はまさにお買い得になってしまっています。ご存じのように、最近では、セブン・イレブンまで海外勢に渡ってしまうかもしれないという勢いです。
本書は、この「過去の幻想」とも言える「旧来の常識」を覆す様々なデータが掲載されています。そして、様々な提言もあります。
能天気に「日本は素晴らしい!」などと自画自賛していると、知らない間に、周り中、外国勢になってしまいます。いつのまにか乗っ取られてしまうといっても大げさではありません。
いい加減目覚めなければなりません。
是非、本書を読んで現状を直視しましょう!
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